長崎検定1級 3人合格 宣伝隊長として古里に恩返し 東京会場から初の合格者も

1級に合格した(左から)高村さん、松尾さん=長崎市桜町、長崎商工会議所

 長崎の歴史や文化に関する知識を問う第15回長崎歴史文化観光検定(長崎検定、長崎商工会議所主催)で、3人が最難関の1級に合格した。1級には長崎と東京の2会場で計33人が挑戦。合格率は例年並みの9.1%だったが、今回初めて東京会場から合格者が出た。
 合格したのは松尾憲和さん(51)=長崎市鍛冶屋町=、高村佐智子さん(66)=同市上小島1丁目=、東京会場で受けた小岩寿樹さん(65)=埼玉県和光市本町=。
 同検定は1~3級があり、1級は全て記述式。今回は長崎市の歴代姉妹都市を答える問題や論文などが出題された。150点満点で120点以上が合格。
 同市内で13日、1級合格証書贈呈式があり、同会議所観光部会の廣高信彦副部会長が「長崎の情報の発信者として、地域をリードしてほしい」とあいさつ。合格証書を手渡した。
 5年前から長崎さるくガイドとして活動する松尾さんは「知識を生かし、(長崎さるくの)参加者がより楽しめるガイドをしたい」、3年前に神奈川から移住した高村さんは「長崎ほど魅力あふれる所はない。若い人にも長崎を知ってほしい」と話した。新型コロナウイルスの影響で式を欠席した小岩さんは取材に「長崎の宣伝隊長として、東京から古里に恩返ししたい」と喜びを語った。

 


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