岩手県初の「新型コロナウイルス」関連破たん 婦人服販売の(株)モードカマタが破産開始決定、厳しい財務状況に加えコロナで客足鈍化

 (株)モードカマタ(TSR企業コード:172562007、法人番号:7400501000419、一関市山目字中野67-301、設立1994(平成6)年9月、資本金1000万円、鎌田勝弘社長)は4月17日、盛岡地裁一関支部に破産を申請し5月1日、破産開始決定を受けた。破産管財人には吉田俊晴弁護士(吉田法律事務所、同市大町6-7、電話0191-34-6186)が選任された。
 負債総額は債権者約40名に対し2357万円。

 婦人服の販売を主体とし、併せて小物雑貨も販売。大手量販店のテナントとして店舗を構えていたが、2019年3月からは地元スーパーマーケット内に店舗を移転した。
 ピーク時には売上高約7000万円を計上していたが、近年は減収基調をたどり、2019年8月期は売上高2100万円に対して赤字決算となっていた。
 債務超過に陥り厳しい財務状況に加え、新型コロナウイルスの感染拡大の恐れからさらに客足が鈍化。経営悪化に歯止めがかからず3月末をもって店舗を閉鎖し、今回の措置となった。

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