安全・走行性能が優れているのはどっち!? 新型ヤリスvs新型フィット

ヤリスvsフィット

人気コンパクトカー「ヤリス」と「フィット」を比較

トヨタ ヤリス Z[1.5Lガソリン/2WD(FF)/CVT]
ホンダ 新型フィット(4代目) FIT HOME(ホーム)[1.3L]

今回は「走行性・安全&快適装備 編」にフォーカスし、新型コンパクトカーの「ヤリス」と「フィット」の安全・快適装備の説明図を見比べながら比較していく。

コンパクトカーの購入を検討している人や、両車の安全・快適装備が知りたいは要チェックだ!

動力性能&エンジンフィーリング比較

トヨタ ヤリス Z[1.5Lガソリン/2WD(FF)/CVT]
ホンダ 新型フィット(4代目) FIT HOME(ホーム)[1.3L]

ハイブリッドモデル同士の比較では、新開発のエンジン+従来通りTHS-II(改良はなされているが)を組み合わせるヤリスに対し、フィットは従来のi-DCDではなく、2モーターの「e:HEV」(従来でいうところのi-MMD方式)を採用してきた。

WLTCモード燃費ではヤリスが36.0km/L、フィットは29.4km/Lとヤリスに軍配があがるものの、街中レベルの速度ではほぼモーター駆動となるフィットのフィーリングも捨てがたいところ。

ガソリンエンジンではヤリスは1.5リッター、フィットは1.3リッターと排気量に差があり(ヤリスには1リッターも用意されるが)、車両重量もヤリスの方が軽量となるため、単純な動力性能で言えばヤリスに軍配が上がる。

走行安定性比較

トヨタ 新型ヤリス TNGAプラットフォーム 2020年2月10日発売

ヤリスの頂点に君臨するGRヤリスは別格としても、ヴィッツ時代から続くワンメイクレースのベース車となるヤリスだけに、シャシー性能の高さではヤリスの方が一枚上手な印象。すでに他車種でも高い評価を集めているTNGAプラットフォームの実力の高さは、事前のプロトタイプ試乗レポートでも高評価が与えられている。

もちろんフィットも先代よりも大幅に進化をしており、単体で乗る限り全く不満のない走行安定性能を持ち合わせているが、今回は相手が悪かったというところだろうか。

安全&快適装備

ホンダ 新型フィット 衝突軽減ブレーキ(CMBS)

もはや新型車には装備されることが当たり前となった衝突被害軽減ブレーキや誤発進抑制機能などの先進安全装備はヤリス、フィットともに設定されている。

ただ、ヤリスの方は通常の衝突被害軽減ブレーキの機能のほかに、交差点で右折時の対向直進車や、右左折時に対向方面から来る横断歩行者まで検知してくれる機能が備わっている。

ホンダ 新型フィット 渋滞追従機能付アダプティブクルーズコントロール(ACC)

また、単調な高速道路での走行をアシストしてくれるレーダークルーズコントロールも、ヤリスにはレーンとレーシングアシストが低速から備わるのに対し、フィットは約65km/h以上でないとアシストされない。ただしヤリスの場合、車速約25キロ以下では前車の追従制御が解除されるが、フィットでは前車の停止まで追従制御を行う、といったいくつかの違いがある。

トヨタ 新型ヤリス「トヨタ チームメイト[アドバンスト パーク (パノラミックビューモニター付)]」
トヨタ 新型ヤリス「トヨタ チームメイト[アドバンスト パーク (パノラミックビューモニター付)]」 カメラやソナーによって、周囲を監視しながら駐車を支援。動く対象物や細いポール等を含む障害物を検知した場合には警報を鳴らし、ブレーキ制御を行うことで接触回避を支援します。
トヨタ 新型ヤリス「トヨタ チームメイト[アドバンスト パーク (パノラミックビューモニター付)]」 駐車位置のメモリ機能を世界で初めて搭載。区画線のないスペースでの駐車もアシスト。

さらに、ヤリスにオプション設定される高度駐車支援システム「トヨタ チームメイト」を利用すれば、並列、縦列、そして区画線のない駐車もメモリ機能を使って可能としてくれるので、車庫入れや駐車が苦手なユーザーにはありがたい装備と言える。

[筆者:小鮒 康一]

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