球団史上最高の右翼手は誰だ!? MLB公式サイトの番記者が選出

メジャーリーグ公式サイトでは、レギュラーシーズンの開幕延期によって試合がない期間を利用し、各球団の「オールタイム・チーム」を決定する企画を実施している。捕手、一塁手、二塁手、三塁手、遊撃手、左翼手、中堅手に続く第8弾として、各球団の番記者が球団史上最高の右翼手を決定するファン投票をTwitterで実施中(それぞれの番記者のツイートから投票可能)。ファン投票の結果とは別に、それぞれの番記者が球団の歴代右翼手のなかからトップ5を選出して紹介している。

アメリカン・リーグ東部地区

オリオールズ
【1位】フランク・ロビンソン(1966-71)
移籍1年目の1966年に打率.316、49本塁打、122打点で三冠王。レギュラーシーズンとワールドシリーズの両方でMVP。
【2位】ケン・シングルトン(1975-84)
【3位】ニック・マーケイキス(2006-14)
【4位】マーブ・レッテンマンド(1968-73)
【5位】レジー・ジャクソン(1976)

レッドソックス
【1位】ドワイト・エバンス(1972-90)
ゴールドグラブ賞8度は球団歴代最多。ストライキによる短縮シーズンの1981年は22本塁打で本塁打王(4人がタイ)。
【2位】ムーキー・ベッツ(2014-19)
【3位】ジャッキー・ジェンセン(1954-59,61)
【4位】トロット・ニクソン(1998-2007)
【5位】トニー・コニグリアロ(1964-67,69-70,75)

ヤンキース
【1位】ベーブ・ルース(1920-34)
1927年の60本塁打を筆頭に在籍15年間で10度の本塁打王。7度のワールドシリーズで15本塁打を放ち、4度の世界一。
【2位】ポール・オニール(1993-2001)
【3位】デーブ・ウィンフィールド(1981-90)
【4位】ロジャー・マリス(1960-66)
【5位】レジー・ジャクソン(1977-81)

レイズ
【1位】スティーブン・スーザJr.(2015-17)
2017年に右翼手としては球団歴代2位となる30本塁打を記録(1位は2019年オースティン・メドウズの33本塁打)。
【2位】マット・ジョイス(2009-14)
【3位】オースティン・メドウズ(2018-現在)
【4位】ベン・グリーブ(2001-03)
【5位】ウィル・マイヤーズ(2013-14)

ブルージェイズ
【1位】ホゼ・バティースタ(2008-17)
在籍10年間で記録した288本塁打は球団歴代2位、766打点は同3位、OPS.878は同4位の数字。2度の本塁打王。
【2位】ジェシー・バーフィールド(1981-89)
【3位】ジョー・カーター(1991-97)
【4位】ショーン・グリーン(1993-99)
【5位】アレックス・リオス(2004-09)

アメリカン・リーグ中部地区

ホワイトソックス
【1位】マグリオ・オルドニェス(1997-2004)
在籍8年間で打率.307、OPS.889の好成績をマーク。1999年から4年連続で「打率3割・30本塁打・100打点」を達成。
【2位】ジャーメイン・ダイ(2005-09)
【3位】フロイド・ロビンソン(1960-66)
【4位】アレックス・リオス(2009-13)
【5位】アビサイル・ガルシア(2013-18)

インディアンス
【1位】マニー・ラミレス(1993-2000)
長打率.592は球団歴代1位の数字。長打率とOPSは1999年から2年連続リーグ1位で、1999年には147試合で165打点。
【2位】シューレス・ショー・ジャクソン(1910-15)
【3位】エルマー・フリック(1902-10)
【4位】ロッキー・コラビト(1955-59,65-67)
【5位】秋信守(2006-12)

タイガース
【1位】アル・ケーライン(1953-74)
1955年に打率.340で歴代最年少首位打者。オールスター・ゲーム選出18度、ゴールドグラブ賞10度、通算3007安打。
【2位】ハリー・ハイルマン(1914,16-29)
【3位】サム・クロフォード(1903-17)
【4位】カーク・ギブソン(1979-87,93-95)
【5位】ジム・ノースラップ(1964-74)

ロイヤルズ
【1位】ダニー・タータブル(1987-91)
移籍1年目の1987年に自己最多の34本塁打。1991年には打率.316、31本塁打、OPS.990の好成績でオールスター・ゲーム選出。
【2位】ジャーメイン・ダイ(1997-2001)
【3位】アル・コーウェンズ(1974-79)
【4位】ジム・アイゼンライク(1987-92)
【5位】ジェフ・フランクーア(2011-13)

ツインズ
【1位】トニー・オリーバ(1962-76)
1964年に史上初のルーキー首位打者となり、これを含めて首位打者3度。この年を含め、リーグ最多安打も5度記録。
【2位】ボブ・アリソン(1958-70)
【3位】マイケル・カダイアー(2001-11)
【4位】トム・ブラナンスキー(1982-88)
【5位】マックス・ケプラー(2015-現在)

アメリカン・リーグ西部地区

アストロズ
【1位】ジョージ・スプリンガー(2014-現在)
160本塁打とOPS.849はキャリアの大部分を右翼手としてプレーした選手としては球団歴代1位の数字。
【2位】テリー・プール(1977-90)
【3位】リチャード・ヒダルゴ(1997-2004)
【4位】ハンター・ペンス(2007-11)
【5位】ケビン・バス(1982-89,93-94)

エンゼルス
【1位】ティム・サーモン(1992-2006)
1993年に31本塁打を放ち、満票で新人王を受賞。この年を含め、シーズン30本塁打以上5度、通算299本塁打を記録。
【2位】ブラディミール・ゲレーロ(2004-09)
【3位】コール・カルフーン(2012-19)
【4位】レジー・ジャクソン(1982-86)
【5位】ボビー・ボンズ(1976-77)

アスレチックス
【1位】レジー・ジャクソン(1967-75,87)
本塁打と打点の二冠に輝いた1973年にMVPを受賞。1975年にも本塁打王。269本塁打は球団歴代3位の数字。
【2位】ホゼ・カンセコ(1985-92,97)
【3位】ビング・ミラー(1922-26,28-34)
【4位】エルマー・バロ(1940-43,46-56)
【5位】トニー・アーマス(1977-82)

マリナーズ
【1位】イチロー(2001-12,18-19)
2001年にMVPと新人王をダブル受賞。この年から10年連続で打率3割、200安打、オールスター・ゲーム選出、ゴールドグラブ賞。
【2位】ジェイ・ビューナー(1988-2001)
【3位】ミッチ・ハニガー(2017-現在)
【4位】レオン・ロバーツ(1978-80)
【5位】ホゼ・ギーエン(2007)

レンジャーズ
【1位】フアン・ゴンザレス(1989-99,2002-03)
1996年と1998年にMVPを受賞。本塁打王2度、打点王1度。372本塁打と1180打点は球団歴代1位の数字。
【2位】ルーベン・シエラ(1986-92,2000-01,03)
【3位】ネルソン・クルーズ(2006-13)
【4位】ジェフ・バローズ(1972-76)
【5位】秋信守(2014-現在)

ナショナル・リーグ東部地区

ブレーブス
【1位】ハンク・アーロン(1954-74)
右翼手としてスタメン出場2134試合は球団歴代ダントツ。在籍21年間で3600安打、733本塁打、2202打点を記録。
【2位】デービッド・ジャスティス(1989-96)
【3位】ジェイソン・ヘイワード(2010-14)
【4位】ゲーリー・シェフィールド(2002-03)
【5位】トミー・ホームズ(1942-51)

マーリンズ
【1位】ジャンカルロ・スタントン(2010-17)
球団記録の59本塁打、132打点をマークした2017年に本塁打、打点の二冠を獲得し、MVPを受賞。在籍8年間で267本塁打。
【2位】ゲーリー・シェフィールド(1993-98)
【3位】マーク・コッツェイ(1997-2000)
【4位】フアン・エンカーナシオン(2002-05)
【5位】ジェレミー・ハーミッダ(2005-09)

メッツ
【1位】ダリル・ストロベリー(1983-90)
252本塁打は球団歴代1位の数字。1983年に新人王、1988年に本塁打王、1984年から7年連続オールスター・ゲーム選出。
【2位】マイケル・コンフォート(2015-現在)
【3位】ラスティ・スタウブ(1972-75,81-85)
【4位】ロン・スワボダ(1965-70)
【5位】カーティス・グランダーソン(2014-17)

フィリーズ
【1位】ボビー・アブレイユ(1998-2006)
在籍9年間で打率.303、195本塁打、254盗塁、出塁率.416、OPS.928を記録。1999年から7年連続で「20-20」以上を達成。
【2位】ジョニー・キャリソン(1960-69)
【3位】チャック・クライン(1928-33,36-39,40-44)
【4位】ギャビー・クラバス(1912-20)
【5位】ジェイソン・ワース(2007-10)

ナショナルズ
【1位】ブラディミール・ゲレーロ(1996-2003)
1999年からの4年間でオールスター・ゲーム選出4度、シルバースラッガー賞3度。2002年には39本塁打、40盗塁を記録。
【2位】ブライス・ハーパー(2012-18)
【3位】ラリー・ウォーカー(1989-94)
【4位】ラスティ・スタウブ(1969-71)
【5位】ジェイソン・ワース(2011-17)

ナショナル・リーグ中部地区

カブス
【1位】サミー・ソーサ(1992-2004)
3度のシーズン60本塁打以上はメジャー史上唯一。本塁打王2度、打点王2度。1998年に自己最多の66本塁打でMVPを受賞。
【2位】アンドレ・ドーソン(1987-92)
【3位】ビル・ニコルソン(1939-48)
【4位】カイカイ・カイラー(1928-35)
【5位】フランク・シュルト(1904-16)

レッズ
【1位】フランク・ロビンソン(1956-65)
1956年に38本塁打で新人王。打率.323、37本塁打、124打点、22盗塁、OPS1.015をマークした1961年にはMVPを受賞。
【2位】ケン・グリフィー(1973-81,88-90)
【3位】ジェイ・ブルース(2008-16)
【4位】ウォーリー・ポスト(1949-57,60-63)
【5位】デーブ・パーカー(1983-87)

ブリュワーズ
【1位】クリスチャン・イェリッチ(2018-現在)
2018年に打率.326、36本塁打、110打点、22盗塁、OPS1.000でMVPを受賞。打率、長打率、OPSは同年から2年連続リーグ1位。
【2位】シクスト・レスカーノ(1974-80)
【3位】ジェロミー・バーニッツ(1996-2001)
【4位】コリー・ハート(2004-12)
【5位】ロブ・ディアー(1986-90)

パイレーツ
【1位】ロベルト・クレメンテ(1955-72)
1961年から12年連続ゴールドグラブ賞。首位打者4度、通算3000安打。「ロベルト・クレメンテ賞」にその名を残すレジェンド。
【2位】ポール・ウェイナー(1926-40)
【3位】デーブ・パーカー(1973-83)
【4位】カイカイ・カイラー(1921-27)
【5位】パッシー・ドノバン(1892-99)

カージナルス
【1位】スタン・ミュージアル(1941-63)
3026試合出場、3630安打、1949得点、725二塁打、177三塁打、475本塁打、1950打点、6134塁打、1605四球はいずれも球団記録。
【2位】イノス・スローター(1938-53)
【3位】ブライアン・ジョーダン(1992-98)
【4位】ジョージ・ヘンドリック(1978-84)
【5位】J・D・ドリュー(1998-2003)

ナショナル・リーグ西部地区

ダイヤモンドバックス
【1位】ジャスティン・アップトン(2007-12)
2005年ドラフトの全体1位指名で入団。2011年には打率.289、31本塁打、21盗塁、OPS.898でMVP投票4位にランクイン。
【2位】ヘラルド・パーラ(2009-14)
【3位】レジー・サンダース(2001)
【4位】J・D・マルティネス(2017)
【5位】ダニー・バウティスタ(2000-04)

ロッキーズ
【1位】ラリー・ウォーカー(1995-2004)
首位打者3度。1997年に打率.366、49本塁打、33盗塁、OPS1.172でカナダ人初のMVP。2020年にカナダ人野手初の殿堂入り。
【2位】カルロス・ゴンザレス(2009-18)
【3位】ブラッド・ホープ(2004-10)
【4位】マイケル・カダイアー(2012-14)
【5位】ライアン・スピルボーグス(2005-11)

ドジャース
【1位】ディキシー・ウォーカー(1939-47)
1940年からの8シーズンで7度の打率3割を記録。1944年に打率.357で首位打者、1945年に124打点で打点王のタイトルを獲得。
【2位】ベーブ・ハーマン(1926-31,45)
【3位】レジー・スミス(1976-81)
【4位】カール・フリーロ(1946-60)
【5位】ショーン・グリーン(2000-04)

パドレス
【1位】トニー・グウィン(1982-2001)
20年間のキャリアを前後10年ずつに分けても、WAR、安打、得点、塁打、二塁打の各部門で球団歴代1位と2位を独占する。
【2位】デーブ・ウィンフィールド(1973-80)
【3位】ブライアン・ジャイルズ(2003-09)
【4位】ウィル・ベナブル(2008-15)
【5位】オリー・ブラウン(1969-72)

ジャイアンツ
【1位】メル・オット(1926-47)
22年間のキャリアで2876安打、打率.304、511本塁打、1860打点、OPS.947を記録。本塁打王6度、1934年には打点王も獲得。
【2位】マイク・ティアナン(1887-99)
【3位】ボビー・ボンズ(1968-74)
【4位】ロス・ヤングス(1917-26)
【5位】ジャック・クラーク(1975-84)

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