「マスクの下は口呼吸? 鼻呼吸?」 マスク習慣で口呼吸倍増 健康、美容に悪影響

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「くまモンは口呼吸? 鼻呼吸?」マスク姿になったサクラマチ クマモトの巨大くまモン像=熊本市中央区 
アロママスクスプレーと、香り付けのため密封袋にユーカリ精油をたらしたコットンと一緒に入れたマスク

 新型コロナウイルスの感染防止対策に欠かせなくなったマスクだが、熊日の「SNSこちら編集局」(S編)に「マスクの下で口呼吸が増えているようだ」との気になる声が寄せられた。健康にも美容にも良くないらしいが、慣れない息苦しさから、つい口呼吸になりがちかも。S編の公式LINE登録者にアンケートを実施したところ、マスクを着用すると口呼吸の人が倍増することが分かった。

 S編に声を寄せたのは、合志市で嗅覚研究所を主宰する医学博士の山川知美さん(44)。「マスクの着用で口呼吸が習慣化するのが心配。口呼吸はごみや細菌を取り除く鼻のフィルター機能が働かない上、嗅覚が低下すれば認知症にもつながる。口を閉じないことで口周りの筋力が低下し、美容にも悪い」と指摘する。

 S編のアンケートは12~14日に実施し、主に県内在住の628人(男性247人、女性381人)から回答があった。

 その結果、マスクをしていない時に口呼吸をしていると答えたのは12%だったのに対し、マスク下で口呼吸と答えた人は25%と倍増。男女別では女性が10%から25%と2・5倍に増加、男性も13%から23%になった。

 マスクの下で口呼吸と答えた人は年代別では、10代以下の43%がトップで、30代37%、40代31%と続き、若い世代の方が割合が高かった。60代以上はいずれも10%前後にとどまった。

 「もともと夏にマスクをすることはなかったので、気温が上がると、息苦しさからさらに口呼吸が増える可能性がある。口呼吸が習慣化すれば、秋以降に風邪やインフルエンザにも感染しやすくなる」と山川さん。

 マスクの下でガムをかむと鼻呼吸になりやすいという。どうしても口呼吸になってしまう場合は、マスクを外した時に鼻でしっかり深呼吸するだけでも、鼻呼吸を意識する習慣が身に付くそうだ。

 またアロマスプレーでマスクにペパーミントやユーカリの香りを付けると、鼻呼吸を意識しやすく、清涼感も得られるとアドバイスしている。(岩下勉)

■アロママスクスプレーの作り方=嗅覚研究「Y’s O-LAB.(ワイズオーラブ)」の山川知美さん提供

【材料】 ▽マスクスプレー(ルームスプレーでも可) ▽無水エタノール5ml または、乳化剤1ml ▽精製水または天然水45ml ▽ビーカーなど1個 ▽遮光スプレーボトル(50ml)1本 ▽ペパーミント精油 5滴 ※ペパーミント精油の芳香成分で冷感を感じる。鼻の通りを良くする作用も含まれ、呼吸をスムーズにしてくれる効果もある。

【作り方】 無水エタノールをビーカーに入れ、精油5滴を落としてよく混ぜる。精製水を加え、スプレーボトルにうつす。マスクに1~2回スプレーする。 ※高血圧の持病のある方、妊婦・授乳中の方、てんかんの持病がある方、5歳以下の乳幼児には使用しない。

■密封袋で香り付けの方法も

 精油はユーカリを使う方法も。ペパーミントよりも清涼感はマイルドになるが、高齢者や幼児にも使いやすい。スプレーのほか、コットンに数滴落として、密封袋にマスクと一緒に入れて保管しておくと、マスクに香りが付く。

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