ついに再開を迎えるドイツ・ブンデスリーガ。16日にはいきなりレヴィア・ダービーと呼ばれる同国屈指の大一番ボルシア・ドルトムント対シャルケ04の試合が行なわれる。
今回は、このドイツのライバルチーム両方に所属した選手たちを特集しよう。歴代では24名存在するが、1990年以降の9名を紹介する。
ケヴィン=プリンス・ボアテング
ドルトムント所属:2009年
シャルケ所属:2013~2015年
欧州サッカー界屈指のジャーニーマンであるケヴィン=プリンス・ボアテング。ドルトムントではトッテナムからのローンで半年所属し、長谷部誠にとんでもないタックルをして4試合もの出場停止を受けた…ことでも有名。
ジェノアとミランでプレーした後にドイツへと復帰し、シャルケで2年半プレー。月間ベストプレーヤーにも選ばれるなど全盛期の輝きを見せたものの、最終的にはトラブルを起こして契約解除された。
フェリペ・サンタナ
ドルトムント所属:2008~2013年
シャルケ所属:2013~2015年
この両クラブで直接取引された最新の選手がブラジル人DFフェリペ・サンタナだ。フィゲイレンセから2008年に若くしてドルトムントに加入し、マッツ・フメルスやネヴェン・スボティッチのバックアップのような立場でプレーした。ただ最後はユルゲン・クロップとそれほど反りが合わなかったそうで…。
そのためシャルケへの移籍を決断したが、ここでは度重なる怪我に悩まされて本領発揮とは行かず。2015年の夏にはケルンへの移籍が決まりかけたが、メディカルチェックが通らずに実現しなかった。34歳の現在はフリーエージェント。
クリストフ・メッツェルダー
ドルトムント所属:2000~2007年
シャルケ所属:1995~1996年、2010~2013年
彼も珍しいキャリアで両チームと縁がある選手だ。ユース時代にシャルケ04でプレーしたものの、プロイセンミュンスターというクラブに移籍してデビュー。20歳でドルトムントへと引き抜かれている。
ドルトムントでは長く最終ラインの中心としてプレーし、ドイツ代表にも定着。ただ、契約終了後に加入したレアル・マドリーでは度重なる怪我で出場機会が少なくなってしまい、2010年にはシャルケへと14年ぶりに復帰。慢性的な負傷を抱えていたため、3年後に32歳で現役を引退している。
タマーシュ・ハイナル
シャルケ所属:1998~2004年
ドルトムント所属:2008~2010年
ハンガリー代表の小柄なアタッカーとして知られたハイナルは、17歳という若さで母国を離れてシャルケ04に加入。Bチームではかなりの活躍を見せたものの、トップではわずか8試合しか使われず…2004年にシント=トロイデンへと移籍していった。
それからカイザースラウテルンとカールスルーエを経てボルシア・ドルトムントへ。2008-09シーズンはレギュラーとして5ゴールを決める活躍を見せたが、徐々にペースダウン。大きな怪我を負ったため2010-11シーズンの前半戦は一試合もプレーできず、シュトゥットガルトへローン移籍している。
39歳になった現在は古巣フェレンツバローシでスポーツマネージャーを務めている。
アンドレアス・メラー
ドルトムント所属:1988~1990年、1994~2000年
シャルケ所属:2000~2003年
ユヴェントスでもプレーしたことで知られるドイツ代表の名攻撃的MF。1996年にはボルシア・ドルトムントでチャンピオンズリーグ決勝を戦い、古巣ユヴェントスを撃破。優勝カップを手にしている。
2000年には直接ドルトムントからシャルケへと移籍し、再びブンデスリーガで復活。3シーズンで86試合に出場して6ゴールを決めている。現在はアイントラハト・フランクフルトでユースの責任者を務めている。
イェンス・レーマン
シャルケ所属:1988~1998年
ドルトムント所属:1999~2003年
オリヴァー・カーンのライバルであったエキセントリックGK。ボルシア・ドルトムントとアーセナルでのプレーが非常に印象的で、ほぼドイツ代表でのキャリアもこの時期に形成されている。
しかしそれ以前にはシャルケ04で長くプレーしており、19歳でデビューしてから274試合に出場。1997年のUEFAカップ決勝ではイバン・サモラーノのPKを弾き、優勝に大きく貢献している。
現在は指導者を務めているが、先日ヘルタ・ベルリンの執行委員会に加入すると伝えられた。
ハラルト・シューマッハー
シャルケ所属:1987~1988年
ドルトムント所属:1995~1996年
西ドイツ代表の伝説的GKとして知られるシューマッハー。彼がキャリアのほとんどを過ごしたのはケルンであり、15年で422試合に出場している。
1987年に33歳で加入したのがシャルケ04。1シーズンだけであったが33試合でプレーし、レギュラーとして活躍を見せた。その後フェネルバフチェ、バイエルンを経て、41歳で現役最後の舞台となるドルトムントに加入している。
マルコ・クルツ
ドルトムント所属:1994~1995年
シャルケ所属:1995~1998年
このところは指導者として有名になっているクルツ氏。古巣1860ミュンヘンやカイザースラウテルン、ホッフェンハイム、インゴルシュタット、フォルトゥナ・デュッセルドルフ、アデレード・ユナイテッド、そしてメルボルン・ヴィクトリーで監督を歴任した。
選手としてはボルシア・ドルトムントからシャルケに直接移籍した経歴を持つ一人。前者ではわずか4試合の出場だったが、後者ではUEFAカップ優勝に貢献するなど活躍したDFだった。
シュテファン・フロイント
シャルケ所属:1991~1993年
ドルトムント所属:1993~1998年
ドイツ代表21capを保有している名ボランチ。21歳でシャルケ04に加入し、若くしてチームの中心的な選手として活躍した。財政的な問題で退団を余儀なくされると、活躍の場をドルトムントに移している。
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1998年にドイツを離れた後はトッテナム・ホットスパーで長くプレーし、引退後の2012年にはホワイト・ハート・レーンでアシスタントコーチに就任している。現在は同クラブのインターナショナルテクニカルコーディネーター。