「野球の楽しさを忘れないで」 DeNA石田が高校球児にエール

パソコン画面を通した取材で開幕への意気込みを語る石田=横浜(球団提供)

 夏の全国高校野球選手権大会の中止が検討されていることを受け、横浜DeNAの石田健大投手(27)が15日、「すごく残念。でもマイナスに考えないでほしい。野球の楽しさを忘れてほしくない」と球児にメッセージを送った。

 自身は広島工高時代、甲子園に出場できなかった。「どんな形かは人それぞれだけど、これからも野球をやることはできると思う。プラスに考えてほしい」と言葉を選びながら激励する。

 プロ野球の開幕が6月後半を目指す方針となったことで「気持ちが引き締まった。ベストな状態を長く維持したい」と意気込む。今季は先発に本格復帰する。「1年間投げ切るのが理想の形。残り1カ月で投げないと付かない体力や筋肉を強化していく」とプランを明かした。

 走り込みや筋力トレーニング中心のメニューで筋肉量は増えた。「投げ方や球の質、変化球の 腕の振りに魅力を感じる」というオリックスの剛腕山本の 投球練習を動画でチェックし、キャッチボールで技術を試しているという。

 ベイスターズの全選手とは約1カ月半、会っていないが、連絡は取り合ってきた。「早く開幕してほしいという声があるけど、不安と言う選手もいる。全員での練習もしたいけど接触時間を短くすることに意識を置いていかないといけない」と、選手会長は細心の注意を払いながら、開幕に備えていく。

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