マクラーレンF1、リカルドに支払う契約金はルノーの半額か。パンデミックの影響で資金調達に奔走

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 ダニエル・リカルドは2021年にマクラーレンF1チームへ移籍するが、その理由が報酬ではないことは明らかだ。ルノーが2年契約で彼に用意したほどの額をマクラーレンが払うことは不可能であると思われる。

 ルノーとの2019年と2020年の2年契約において定められたサラリーは、7800万ドル(約83億5000万円)ともいわれている。しかしリカルドは、この契約が満了した後、マクラーレンに移籍することを決めた。ルノーよりもマクラーレンの方が、F1のトップに返り咲く可能性が高いと考えたからであろう。

 イギリスの『Daily Mail』は、リカルドがマクラーレンとの2年契約で受け取るサラリーは3100万ポンド(約40億円)であると伝えている。

ダニエル・リカルド(ルノー)とランド・ノリス(マクラーレン)

 マクラーレンは、コロナウイルス感染症のパンデミックにより財政面で大きな影響を受けており、現在、資金集めに奔走しているといわれる。

『Sky News』は、マクラーレンがウォーキングの本社と、広範囲に及ぶ歴史的なレーシングカーコレクションを担保に、2億7500万ポンド(約360億1600万円)の融資を受けようとしていると報じた。
 JPモルガンからの助言で、マクラーレンは債券発行により既存または新規の債権保有者から資金を得る可能性があるという。

 最近行われたイギリス政府への1億5000万ポンド(約196億4200万円)の融資依頼は却下されたといわれている。

「他の多くのイギリス企業と同様、マクラーレンも現在のパンデミックによって大きな影響を受けている。従って短期的な事業の中断を乗り越える助けとなる、様々な資金調達の選択肢を模索している」とマクラーレンの広報担当者は述べた。

 マクラーレンは、新型コロナウイルス感染拡大のために4月にスタッフの一時帰休を実施した最初のF1チームであり、ドライバーのランド・ノリスとカルロス・サインツJr.は経営陣とともに報酬カットを受け入れた。

 3カ月にわたる一時的な減給は、パンデミックが事業に及ぼす影響を受けての、より大規模なコスト削減措置の一部であるとマクラーレンは述べている。

 高級車メーカーと応用技術部門を抱えるマクラーレン・グループには約3700人の従業員がおり、そのうちの約850人がF1チームで仕事にあたっている。