まるで“漆黒のじゅうたん” ヒジキ天日干し 南島原

ヒジキを天日干しする漁協組合員ら=南島原市南有馬町

 南島原市の島原半島南部漁協(村田国博組合長)の組合員らが、同市口之津、南有馬、加津佐町周辺の漁港や海岸でヒジキの天日干しに汗を流している。5月末まで作業は続く。
 ヒジキ漁は7日に解禁された。収穫してすぐに天日干ししないと腐るため、天候を見ながら出漁。晴れの日に一日から一日半ほど干す。南有馬町では、ヒジキが海岸線に沿った200~300メートルに干され、まるで「漆黒のじゅうたん」のよう。
 同漁協によると、南島原のヒジキは早崎瀬戸の潮流にもまれ、茎が太いのが特長。毎年約12トン収穫し、県内のほか、大分県や三重県にも出荷されている。
 植木一夫副組合長(69)=同市南有馬町=は「温暖化の影響で昨年より収穫量は少ないが、色も良く、物は良い」と満足そうに話していた。

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