「巣ごもり」子育て世代を応援 キッチンカー集合

地場野菜も売っているクイックデリ。キッチンカーの手前には距離を空けるためのコーンが置いてある=南足柄市千津島

 新型コロナウイルス感染拡大による外出自粛で「巣ごもり生活」をしている子育て世代を応援しようと、県西部の有志が南足柄市内でキッチンカーを集めた「クイックデリ」を展開している。客は車で来場し、弁当をテークアウトする形式で、感染予防にも配慮した。関係者は「毎日の食事の負担を軽くしたい」と話している。

 クイックデリは毎週土曜午前11時~午後1時の間、同市千津島の県道沿いにある旧農産物直売所ロックで開かれている。ホットドッグやカップ飯、クレープなどのキッチンカー5、6台が集まって「マルシェ」(市場)を形成。駐車場には常に来客の車5、6台が止まっているが順次入れ替わって滞在時間は短い。スタッフの一人でNPO法人子育ての輪Lei理事長の海野美和さん(40)は「家族で自宅にいる母親から食事の支度で『もう限界』という声を聞く。弁当を活用するとともに息抜きにも来てほしい」と話している。開催期間は5月末まで。売り切れ次第終了。

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