【刑事ドラマあるある】昭和の刑事ドラマ、ド定番のロケ地と言えば…人気スポット3選

横浜・赤レンガ倉庫は「あぶない刑事」など刑事ドラマのロケ地としてもおなじみ

【定番ロケ地1】新人刑事たちがひたすら疾走! 新宿副都心 高層ビル街

新宿副都心 高層ビル群 [Photo:acworksさんによる写真ACからの写真]

昭和の刑事ドラマといえば、やはりまずはド定番中のド定番、東京・新宿副都心の高層ビル街を挙げなくてはならないでしょう。

代表例は何と言っても「太陽にほえろ」。若手の新人刑事たちがオープニングで懸命に走るシーンには欠かせない場所ですね。

そればかりか東京を舞台にした刑事ドラマはほぼ全て、一度はここでロケしていると言っても過言ではなく、太陽にほえろ以外にもドラマのオープニングやエンディングに新宿の高層ビルの登場率は高かったです。それくらい、高度成長期の東京を象徴する場所だったのだと思います。

また今でこそ都庁も建ち並び賑わう高架道路のあたりも昭和50年代はまだ空き地が多く、おそらくロケもしやすかったのも、撮影隊に好まれた理由のひとつなのかもしれません。

【定番ロケ地2】カーアクションの聖地!? 港区芝浦・海岸エリア&倉庫街

東京都港区芝浦 竹芝橋より芝浦運河を臨む 「西部警察」第104話『栄光への爆走』で、フェアレディZがこの運河を右から左方向へと越える豪快なジャンプシーンを披露しました[iPhoneのパノラマモードで撮影]

昭和の刑事ドラマに欠かせないモノ、それはカーアクション!

派手なクラッシュや爆発、豪快なジャンプシーンを観て、クルマ好き度を増した40代以上の昭和オジサン、手をあげて!(はーい)

そんなカースタントシーンの定番ロケ地だったのが、港区の芝浦・海岸界隈です。

東京都港区芝浦1丁目 東京モノレールとJRのガード 手前を左に行くと芝浦ヤナセ本社前の旧海岸通りになります
東京都港区芝浦 JRガード下

今でこそウォーターフロントのオシャレなタワーマンションが急増中ですが、昭和の頃は埠頭と倉庫ばかりのエリア。日曜の朝など閑散としていたため、こちらもロケには好都合だった模様です。ご存知「西部警察」では特に定番スポットで、芝浦のヤナセ本社前を通る旧海岸通り界隈では幾多の名シーンが撮影されています。

また東京湾を臨む埠頭のあたりも、クライマックスシーンの取引現場として欠かせない場所。現在ゆりかもめやレインボーブリッジが架かる橋げたの下辺りに、当時は汐留の操車場から貨物用の支線が通っていました。倉庫の前に国鉄の貨車がゴロゴロ並んでいる雰囲気もまた、刑事ドラマの名脇役でしたね。

ただし「芝浦の第三埠頭に急行せよ」と言いながら、ロケの都合か撮影は横浜・山下埠頭、というケースも多かったようですが(背景に山手の丘が見えたりするのですぐわかります)…

【定番ロケ地3】刑事ドラマといえばここ! 横浜・赤レンガ倉庫

横浜・赤レンガ倉庫は「あぶない刑事」など刑事ドラマのロケ地としてもおなじみ

そして何と言っても思い出されるのは「あぶない刑事」シリーズに代表される横浜の港。

中でも赤レンガ倉庫は横浜のシーンには欠かせない定番ロケ地でした。芝浦以上に倉庫と貨物線が入り乱れ、子供にはちょっと立ち寄りがたい雰囲気だった昭和の横浜港の雰囲気がまた、大人の刑事(デカ)たちとマッチしてて恰好良かったなあ。

その後大規模な再開発で「みなとみらい」と名を変えた今でも赤レンガ倉庫は当時のまま残り、人気の観光スポットに生まれ変わっています。

日産 レパード「さらばあぶない刑事」覆面パトカー仕様(F31レパード アルティマ 前期型)
横浜・赤レンガ倉庫は「あぶない刑事」など刑事ドラマのロケ地としてもおなじみ

この界隈では山下公園や中華街なども横浜を舞台にした刑事ドラマには欠かせないエリア。また、近くを走る日本大通りも見逃せません。

いまよりももっと道幅が広かった時代には、レパードの覆面パトカーが豪快なスピンターンを良く披露した場所ですね。平成になり歩道を整備した関係で、当時の面影はだいぶなくなってしまいました。

あなたのお気に入りの刑事ドラマロケ地もぜひ教えてください!

いかがでしたか。今回は特に定番過ぎるロケ地ばかりをご紹介しました。「ここも忘れないでよ」というあなたのお気に入りロケ地がありましたら、ぜひコメント欄にお寄せください。

[筆者:トクダ トオル(MOTA編集部)]

「あぶない刑事」など、横浜を舞台にした刑事ドラマでたびたびカーアクションシーンに使われた日本大通り。平成に入り歩道部が拡張されたため、当時ほどの道幅はない。
刑事ドラマファンなら誰もが憧れるバー「PoleStar」と「Star Dust」。米軍施設の入り口に位置し、横浜の旧き良き港の風景を色濃く残す名店。

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