緊急事態宣言1カ月の札幌 続く「外出我慢」 人出見られる場所も

©株式会社北海道新聞社

人がまばらな大通公園=16日午後3時50分、札幌市中央区大通西7(大石祐希撮影)

 新型コロナウイルスの感染拡大で、石狩管内では道による休業や外出自粛などの要請が続く。継続決定後、初の週末の16日、札幌の中心市街は閑散とする場所の一方、ある程度の人出が見られる地区も。買い物客や商店主からは、感染予防への理解と自粛への疲れが入り交じり、複雑な思いが聞かれた。

 北海道は国の緊急事態宣言の解除の対象とならず、宣言の期間は1カ月となった。道の休業要請や外出自粛要請が札幌などの石狩管内だけは続いている。継続は15日に決定された。

 16日の札幌市内は前日ほど気温が上がらず、中央区の大通公園は人がまばら。昼すぎ、ベンチで休んでいた白石区の男性会社員(68)は「最近の外出は近所を散歩するだけ。街に来たのは1カ月ぶり」と話した。17日に閉店するススキノラフィラで買い物を予定するが「混雑が心配。一通り回ってすぐ帰る」と語った。

 中心市街で客待ちをしていた北区のタクシー運転手長尾正幸さん(45)は「駅前やススキノにお客がいない。リーマン・ショックと比較にならない不景気だ」と嘆く。道の休業要請の延長に理解を示しつつ「来月からでもよい。徐々に日常に戻れば」とつぶやいた。

 一方、狸小路商店街には一定の人出があった。3丁目のフルーツ店「サンフルーツ」の横内正勝社長(73)は「先週末より人が多い」。外出自粛解除後、活気が戻るよう願うが「人が集まると感染がまた広がるかも」と心配も尽きない。