「西海大島エタノール66」 品薄で困っている人に

焼酎の原酒を活用した手指消毒用の「西海大島エタノール66」=西海市、大島酒造西海・大島酒造

 西海市の大島酒造は14日から、焼酎の原酒を活用した高濃度エタノール製品「西海大島エタノール66」の出荷を始めた。当面、医療や福祉、教育機関などに向け提供する。
 国税庁は商品管理番号や「飲用不可」の表示など、一定の条件を満たせば酒税をかけない特例を1日に発表した。同酒造はこの制度を受け製造を決めた。
 原酒を再蒸留し度数を高め、保湿作用のあるグリセリンを添加。度数は消防法上の危険物に当たらない66度に調整した。500ミリリットルの瓶入り1本を1100円で販売。300円ほどの酒税が課せられないという。
 長岡祐一社長は「1985年の創業以来、地域に支えられてきた焼酎蔵。今後、品薄で困っている一般の方へも提供できれば」と話した。問い合わせは同酒造(電0959.34.5678)。

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