オリ・アルバース、地元メディアに日本の現状語る 「完全なロックダウンは起こっていない」

オリックスのアンドリュー・アルバース【写真:荒川祐史】

オリックスのアルバースは今季が契約最終年、MLB復帰は非現実的「契約をオファーすることはあまりない」

オリックスのアンドリュー・アルバース投手が新型コロナウイルスの影響で開幕が遅れているNPBの現状、契約最終年を迎えた思いなどを地元カナダの地方紙「ザ・スターフェニックス」に語っている。

アルバースは2018年にオリックスに移籍すると同年に19試合に登板し9勝2敗、防御率3.08の好成績を残すと、早々に2020年までの2年契約を結んだ。今季が契約最終年となる助っ人左腕はMLB復帰も視野に入れているが「残念ながら、多くの球団は、35歳を超えたソフトスローイングの左腕に契約をオファーすることはあまりないでしょう。だけど、何が起こるか様子を見てみます」と、現状を理解している様子。

新型コロナウイルスの感染拡大を受けNPBでも開幕が延期となり、6月中の開催を目指しているが「ここでは、完全なロックダウンは起こっていないので、個々に練習するというのはほとんど毎日出来ます。ほぼ毎日家から出ることができるから、それは良かったと思います。あと、ここではソーシャルディスタンスを守るように言われています」と口にしている。

昨年は腰痛も発症しシーズン途中で離脱するなど、わずか2勝に終わり期待を裏切った。今春のキャンプでは精力的にブルペン入りするなど調整を続けていたが「右脚の神経にまだ問題があり、それは助けになっていませんが現時点ではあまり影響がない程度。試合で投げれるようになっていると感じています」と問題ない様子。

アルバースはこれまでメジャー、韓国、そして日本でプレー。文化などが異なる3か国でマウンドに立った経験を問われると「選手として私に大きな自信を与えてくれました。各国のベストプレーヤーと野球で戦っているわけですから。これまで、いつも、望み通りに上手く行ったというわけではないですが、一生懸命、戦ってきました。1人の人間としては、異なった文化や生活様式を経験できたのはとても良かったです」と振り返っている。

そして「なかなか出来ない経験です。視野が広がったと思いますし、さまざまな角度から世界を見ることができるようになったと思います。野球が私に貴重な経験を与えてくれました。野球をしなければ、そんな経験は出来なかったでしょう。このような機会を持つことができて私は本当に感謝していますし、もの凄く恵まれていると感じています」と感謝の言葉を口にした。

今年10月で35歳を迎える助っ人左腕。契約最終年となり今後のプランを問われると「今シーズン後にあと2~3年は投げることができればいいなと思っています。日本での契約は、今シーズンの終わりまでです。私は日本での時間をとても楽しんでいます。もちろん、もし彼らが僕に戻ってきて欲しいなら契約更新に前向きです」と、“オリックス愛”も語っていた。(Full-Count編集部)

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