台風から変わった熱帯低気圧

5月12日にフィリピンの東海上で発生した台風1号は、西進してフィリピンに上陸、その後、フィリピンを北上してバシー海峡に達し、17日3時に熱帯低気圧に変わりました。
台風の中心付近の風速が弱くなり、17.2m/s未満になったからですが、このようなとき、気象庁では「台風が弱まった」とは言わず、「台風から変わった」という表現をします。これは、弱まったというと安心する人がいるからですが、風が弱くなっても雨の心配があるからです。
台風1号も、熱帯由来の湿った空気を北上させていますので、月~火曜日は全国的に雨で、太平洋側を中心に局地的に雨の量が多くなるおそれがあります。

気象予報士・饒村 曜

画像について:図 気象衛星の可視画像(5月17日11時20分)

© 株式会社ウェザーマップ