uminecosounds、確信のニュー・アルバム・リリース!代表曲「赤くなる」のMV完成、アーティストからコメントも到着!

uminecosoundsが5/27発売のアルバム『味噌』から佐内正史氏が手掛ける「赤くなる」のMVを公開した。

監督・写真 佐内正史

編集・制作 大場潤也

多くの文化人をもファンに持つウミネコカレー。その店主である古里おさむがメンバーでもあるuminecosoundsは、手練れのメンバーが繋がって生まれたバンドだ。彼らの新作『味噌』は実に5年ぶりのフル・アルバム。そして古里が「これが第一歩」と言い切った作品でもある。

アルバム・タイトルはもちろんのこと「花畑」「雪かき」「梅干し」「湯船」‥といった和な曲名が並ぶ本作。いざ聴いてみると、日本人だからこそ「そうきたかー」と唸ってしまう視点にあふれている。それでいてバンド・サウンドはインターナショナル・クオリティー。この組みあわせが力強い。

酒井泰明(moools)

たとえば引っ越しを考え新しい家を見に行き、ベランダに出た瞬間「ああ、ここだ。ここだった。」と思うような事がある。音楽にもある。それはだいたい曲が演奏されて10秒もいらないものだ。時には、初めて見た物件なのに昨日住んでいたであろう自分の生活の記憶を感じる時まである。音楽にもある。それはだいたい「これは明日、自分が作っていたかもしれない。」と。uminecosoundsを聴くと、なぜか自分もバンドメンバーにいる気がする。こんないい物件は日本にはなかなかありません。みんなで住もう。

uminecosounds 古里おさむと、写真家佐内正史氏について

私がカレー屋を志すきっかけとなった今はなき笹塚のエムズカレー。店の入り口に(常連さんだという)佐内さんの写真集が置いてあったので名前は知ってました。ウミネコカレーが実店舗を構えてから ふらっと食べに来てくれた佐内さん。お会計のときに「(エムズカレーを)伝承してるね」と言われ、それからちょくちょく何故かばったり会うことが多くなりました。

今回uminecosounds の録音後、個人的になんとなく「霊山」みたいなアルバムのイメージがぼんやりありました。そして たまたまケーキ屋で またもや ばったり遭遇した佐内さん。。。ついでに霊山の写真のこととか軽く聞いてみたところ、そのまま佐内事務所へ遊びに行くことに。奥から持ってきてくれた佐内さんの写真集。そこにドンピシャな写真があったので、「これです…」とジャケットに使わせてもらうことに。。。そしてそのまま ビデオも監督してくれることに。。。

なんだか不思議な縁の佐内さんとは小学生の頃を思い出すような感覚で、あーだこーだ遊んでるうちに ジャケットもビデオも とてもしっくりくるものができてました。日々の生活に寄り添ってくれるように素朴でシンプルで深い。まるで台所にあるもののような作品に仕上げてくれました。

(文:古里おさむ)

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