お買い得なのはどれ? 人気コンパクトカー「新型ヤリス/新型フィット」グレード別比較

ヤリスvsフィット

人気コンパクトカー「ヤリス」と「フィット」を比較

トヨタ ヤリス Z[1.5Lガソリン/2WD(FF)/CVT]
ホンダ 新型フィット(4代目) FIT HOME(ホーム)[1.3L]

今回はヤリスとフィットの「グレード」にフォーカスし、新型コンパクトカーの「ヤリス」と「フィット」どのグレードがお買い得なのかチェックしていこう。

コンパクトカーの購入を検討している人や、両車を見比べたいという人は要チェックだ!

グレード構成・価格を比較

トヨタ 新型ヤリスのグレード構成

(左)トヨタ ヤリス Z/(右)トヨタ ヤリス HYBRID G

ヤリスは従来のトヨタ車と同じく、上から「Z」、「G」、「X」というグレードが用意され、それぞれにハイブリッドとガソリンが用意されるという形になる(1リッターモデルは「G」、「X」、「X “Bパッケージ”」となる)。

ホンダ 新型フィットのグレード構成

ホンダ 新型フィット(4代目)

フィットはシンプルな「BASIC」、装備充実の「HOME」、上級装備の「LUXE」に加え、軽快でアクティブな印象の「NESS」、SUVテイストを加えた「CROSSTAR」の5グレードで、やはりこちらもそれぞれにハイブリッドとガソリンが用意されている。

ヤリスvsフィット ハイブリッドモデル比較

ヤリス試乗レポート
ホンダ 新型フィット(4代目) FIT e:HEV LUXE(リュクス)[HYBRID]

ハイブリッドのベーシックなグレード同士で比較すると、ヤリス「HYBRID X」が199万8000円に対し、フィット「e:HEV BASIC」が199万7600円と若干安くなる。しかし、上級グレードとなるとヤリス「HYBRID Z」が229万5000円に対し、フィット「e:HEV LUXE」が232万7600円と逆転する。

ホンダ 新型フィット(4代目) FIT e:HEV LUXE(リュクス)[HYBRID]

ただしフィットe:HEV LUXEには本革シートが標準で備わるなど、装備に差異があるので一概にフィットが高いとも言えないところだ。

ヤリスvsフィット ガゾリンモデル比較

ガソリンモデルになると、ヤリスのX(1.5リッター)が159万8000円に対し、フィットBASICが155万7600円とやはりフィットの方が安い。

しかし上級グレードのヤリスGとフィットLUXEでは、ヤリスが192万6000円に対しフィットが197万7800円と逆転する。ただし、フィットは1.3リッターエンジンとなることをお忘れなく。

標準装備される内容が異なるため、判断が難しいところではあるが、ハイブリッドモデルであればフィット、ガソリンモデルであればヤリスの方が買い得感が強いのではないだろうか(安さの1リッターモデルも用意されている)。

総合評価

トヨタ ヤリス HYBRID G[1.5L+モーター/2WD(FF)]
ホンダ 新型フィット(4代目) FIT BASIC(ベーシック)[1.3L]

「外装・内装デザイン 編」/「走行性・安全&快適装備 編」/「走行性・安全&快適装備 編」そして「グレード構成・価格 編」と4つに分けてお送りしてきた両車比較。

カテゴリーは同一ながら、実はキャラクターに違いがあるということがお分かりいただけただろう。どちらもメーカーを代表するコンパクトカーとあって、力の入れ具合はヒシヒシと感じられるような仕上がりになっていた。

従来のイメージであれば、真面目さが売りのトヨタに対し、スポーティさが魅力のホンダという図式だったと思うが、ことヤリスとフィットに関してはこの図式が逆転してしまっているように思えた。

トヨタ ヤリス WRC

実際にWRCにチャレンジしているヤリスの血を受け継ぐGRヤリスやワンメイクレースのベースとなる6速MTを用意するヤリス。

ホンダ 新型フィット(4代目) FIT e:HEV NESS(ネス)[HYBRID]
ホンダ 新型フィット(4代目) FIT e:HEV CROSSTAR(クロスター)[HYBRID]

対して、“RS”といったスポーティグレードを廃し、カジュアルなNESSやアウトドアスタイルのCROSSTARなど、幅広いラインナップを用意するフィットという形になっている。

クルマの仕上がりとしては甲乙つけがたい両車ではあるが、日常に寄り添ったベーシックなコンパクトカーという観点でみるとフィットの方が多くのユーザーに愛されるモデルになっているように感じた。

[筆者:小鮒 康一]

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