「無事に巣立ってほしい」 コゲラ、民家庭木で子育て

コゲラ、民家庭木で子育て

 南島原市有家町の無職、板山良継さん(68)方の庭に、キツツキ科のコゲラが枯れたマキの木に巣を作り、子育てに励んでいる。
 3月下旬に飛来し、地面から2メートルほどの高さのところに直径約15センチの巣穴ができた。板山さんが4月下旬にのぞき込むと、ひなが誕生していた。親鳥は巣と周囲の雑木林を繰り返し往復し、捕まえた虫をひなに与えている。
 育ち盛りのわが子のために餌を運び続ける光景がほほ笑ましく、「時間がたつのを忘れてカメラのシャッターを押している」と板山さん。「ずっと見ていたいけど、無事に巣立って、大空を自由に羽ばたいてほしい」と目を細める。

© 株式会社長崎新聞社