マセラティがMC20プロトタイプを公開
現代アートとのコラボに続く第2弾
今回公開されたMC20のボディには、世界のモータースポーツ史に名を残す偉大な人物の一人であり、マセラティのレース史の中で最も輝かしい歴史を刻んだ一人であるスターリング・モス卿へのオマージュとしてその"サイン"が記されている。
MC20は、マセラティが2010年にMC12でGT1世界選手権を制して以来のレース界へのカムバックとなり、また同社が設計・開発・生産まで行う新しいエンジンを初めて採用するマシンである。
レース界で活躍したマセラティ
エルドラドと250F
エルドラドは、1958年のモンツァでデビューしたシングルシーターのレーシングカーで、MC20のプロトタイプはこのモデルをデザインモチーフとしている。
また250Fは1956年のF1モナコグランプリでスターリング・モスがポールトゥウィンで勝利を収めたモデルだ。
スターリング・モスとマセラティ
モスはF1ワールドチャンピオンシップにおいて66のグランプリに参戦、16勝を挙げ、4度の2位、3度の3位と世界王者に最も近いながらもタイトル獲得が叶わず、「無冠の帝王」と呼ばれた。
1956年シーズンおよび1957年のいくつかのレースでは、後年に”お気に入りのマシン”として語っているマセラティ 250Fを駆り、ファン・マヌエル・ファンジオだけに敗れている。
そしてそのファンジオは250Fで1957年の世界タイトルを獲得しており、マセラティのマシンの信頼性と優位性が示された結果となった。