医療従事者に感謝 フェースシールド製作 長崎鶴洋高の生徒有志

完成したフェースシールドを手にする生徒=長崎市末石町、長崎鶴洋高(撮影のためマスクを外しています)

 新型コロナウイルスの感染リスクと背中合わせで闘っている医療従事者らに感謝の思いを届けようと、県立長崎鶴洋高(長崎市)の生徒有志が飛沫(ひまつ)感染を防ぐためのフェースシールドを製作している。安価な材料を用い、前面のフィルム部分を取り換えれば繰り返し使用できる作り。今後、市内の病院などに寄贈する。
 「自分たちにできることはないのか」。4月上旬、各地の病院で医療物資が不足している状況を知った教諭が生徒に呼び掛け、動きだした。試作段階で長崎北徳洲会病院の関係者にも相談。現場の意見を取り入れ、使いやすさを重視した。
 材料のプラスチック板や結束バンドなどは全て100円ショップで購入。実習用の万力を使って穴を開けるなど、3年生15人が協力して仕上げている。製作費は教諭と生徒たちから募った寄付金を充てた。
 宮崎さくらさん(17)は「自分を犠牲にして頑張ってくれている医療関係者の役に立てばうれしい」と話した。近く同病院と長崎記念病院に30個ずつ寄贈し、今後は他の病院や介護施設などの事業所に贈る予定。

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