V長崎15周年<12> 過去最低 リーグ15位 2016年(J2)

大卒ルーキーで開幕スタメンを勝ち取ったMF中村(左)=2016年2月28日、石川県西部緑地公園陸上競技場

 過去最低の15位に沈み、得失点差もリーグ参戦4年目にして初のマイナスになった。10試合以上未勝利を序盤と後半に2度味わうなど、一時は最下位に転落。シーズン中の立て直しに課題が残った。
 大卒ルーキーのDF田上大地(現アルビレックス新潟)とMF中村慶太(現清水エスパルス)、高卒2年目のMF宮本航汰(同)ら、ポテンシャルの高い若手を次々に獲得。満を持して「結果にこだわる」(高木琢也監督)シーズンに臨んだが、第2節清水エスパルス戦で0-3と完敗し、長いトンネルに入った。
 ホームでようやく初勝利を挙げたのは、リーグ戦を折り返した7月の第22節FC岐阜戦。成績不振から平均来場者数も伸び悩んだ。
 シーズン終了後、日本フットボールリーグ(JFL)に昇格した2009年に加入したMF神崎大輔(現V長崎強化部)が引退。在籍8年はチーム歴代最長だった。
 一方、下部組織のU-18チームはプリンスリーグ九州への初昇格を決めた。県リーグで優勝し、年末の参入戦で勝利。17年以降、現在も九州の強豪チームとしのぎを削っている。

 


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