ホームレス自立支援雑誌「ビッグイシュー」 コロナ困窮者も販売員に

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ビッグイシューの会合に集った参加者。新型コロナウイルスによる失業者の増加を見込み、今後は困窮者の生活再建支援も視野に入れることを話し合った=13日、熊本市

 新型コロナウイルスの影響で失業者が増加する中、ホームレスの自立を支援するビッグイシュー日本(大阪市)が、雑誌「ビッグイシュー日本版」の販売員をホームレスだけでなく生活困窮者にも広げた。熊本県内でもコロナ禍で困窮する人の受け皿として、生活再建を支援する。

 雑誌は2003年9月創刊。1冊450円で、このうち230円が販売員の収入になる。県内では元ホームレスの2人が熊本市中央区の上通アーケード入り口付近で販売している。

 ビッグイシューの運営は各地のボランティアで成り立っており、県内は「くまもとチーム」の5人が大阪本社からの仕入れや売上管理を担う。雑誌販売に加え、ホームレスへのシェルター紹介や行政との橋渡し役など支援活動を拡大している。

 今後は、生活困窮者も販売員として迎え入れた上で販売箇所を増やす必要も想定されるため、活動を支えるボランティアも募っている。5月からはバックナンバーも含めた通信販売も始めた。

 同チームなどは13日夜、熊本市中央区の熊本草葉町教会で読者による会合を開催。記事について「こんなときこそ困窮者問題をもっと掘り下げてほしい」などの意見が出され、今後の支援活動についても話し合った。

 チームは「ぎりぎりの状態で活動しており、販売員が増える場合さらにボランティアが必要。DV被害者や刑務所出所者なども含め、生活困窮者の受け皿として活動を維持したい」と話している。ボランティアと通信販売の問い合わせは、bigissue.kuma@gmail.com(福井一基)