TCR EU:2020年改訂版カレンダーを発表。開幕3戦の日程確定も終盤2戦は調整中

 WTCR世界ツーリングカー・カップに次ぐ、TCR規定ツーリングカーによるリージョン選手権最高峰のTCRヨーロッパ・シリーズは、2020年シーズンカレンダーの再改訂版をアナウンス。しかし全6戦に減少したカレンダーでは、最後の2戦が調整中となり、11月開催の第5戦は開催地が、最終戦スペイン・ハラマは日程が未確定のままとなっている。

 新たに開幕戦として確定した9月11〜13日のベルギー・ゾルダー戦以降、第2戦イタリア・モンツァ、第3戦スペイン・バルセロナまでは、当初発表の初期カレンダーどおりの日付を維持しての開催が決まった。

 さらに第4戦でシリーズは再びベルギーに戻り、10月22〜24日のスパ・フランコルシャンでのラウンドは、GT3の祭典である『スパ24時間』との併催イベントとして実施されることも確定した。

 そして新たなシーズン第5戦は11月初旬の6〜8日のスロットで開催されることが決まったが、その開催サーキットは未定とされており、オリジナル版のカレンダーでは7月の第4戦開催が予定されていたフランス・ポールリカールが最後まで調整候補に名を連ねていたものの、現時点ではイタリア国内のトラックが有力視されている。

 最終戦も新たな候補地となるスペイン・ハラマがカレンダー入りしたが、こちらはどの週末に開催されるのか、主催団体であるスペインのNSA(National Sporting Authority)と引き続き協議が続けられている。

 これにより、ELMSヨーロピアン・ル・マン・シリーズと週末をシェアしていたフランスのポールリカールはカレンダー落ち。ベルギーのゾルダーではETRCヨーロピアン・トラック・レーシング・チャンピオンシップのトレーラーヘッドたちとの共演も予定されていたが、こちらもETRCのカレンダー変更でキャンセルとなっている。

 また、初期のカレンダー発表と合わせて改定されたスポーティングレギュレーションの修正点、従来までのレース時間23分+1ラップから55kmの上限距離制に変更される点と、セーフティカー導入時には最初の2周がレースラップに追加される、との内容はそのまま維持される。

 そして人気レースシムの『Assetto Corsa Competizione(アセットコルサ・コンペティツィオーネ)』を採用して現在開催中の『TCRヨーロッパSIM Racing』に対応して、この仮想空間での各ラウンド成績優秀者に現実のレースイベントでヨコハマタイヤ2セットを無償供給するという魅力的なプライズに関しては、全イベントにて適応されることも決まっている。

モンツァやバルセロナなど名物トラックは残ったものの、恒例カタルーニャは最終戦の地位を失った

■TCRヨーロッパ・シリーズ2020年改訂版カレンダー

ラウンド 開催日 開催地
Rd.1 9月11~13日 ベルギー/ゾルダー
Rd.2 9月25~27日 イタリア/モンツァ
Rd.3 10月9~11日 スペイン/バルセロナ
Rd.4 10月22~24日 ベルギー/スパ・フランコルシャン
Rd.5 11月6~8日 TBC
Rd.6 TBC スペイン/ハラマ

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