王将フード、売上高が過去最高 首都圏出店やテークアウト強化が奏功

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王将フードサービス3月期連結

 王将フードサービスが15日発表した2020年3月期連結決算は、売上高が前期比4.8%増の855億円と過去最高を更新した。テークアウト対応の強化や首都圏での積極出店で新たな市場や顧客を開拓し、昨年10月以降の消費税増税の影響を吸収。調理方法や人員配置も見直し、利益率も改善した。

 直営既存店は女性客を意識した店舗改装などを進め、売上高は4.0%増。スマートフォン向け電子クーポンの定期配信や生ビールキャンペーンなどの販売促進策も奏功し、来店客数と1人当たりの単価がともに増加した。
 消費税増税を機に、直営全店でキャッシュレス決済サービスも導入し、軽減税率が適用される持ち帰りと配達サービスの対応店舗を拡大。増税後に消費が冷え込む逆風の中、堅調に売り上げを伸ばした。
 人件費が上昇する一方、社内の人材育成機関「王将大学」で行う店舗運営や人材管理に関する従業員教育で店の生産性が向上。経常利益は10.6%増の80億円、純利益は26.8%増の53億円と増益を確保した。
 21年3月期は、新型コロナウイルスの感染拡大で持ち帰り需要は伸びる一方、多くの店舗が短縮営業や休業を余儀なくされているため、通期の業績と配当予想の開示は見送った。