塩ザケなど5品目 新潟市がトップ 家計調査・年間購入量

 総務省は17日までに、全国の都道府県庁所在市と政令指定都市計52市を対象にした「家計調査」のランキングを発表した。新潟市の1世帯当たりの年間購入量(2017~19年の平均)は、塩ザケや豚肉、枝豆を含む「さや豆」など5品目でトップだった。塩ザケ、豚肉、さや豆の3品については、1世帯当たりの年間支出金額(同平均)も全国最多となった。

 全国52市の約5500世帯を対象に、総務省が1世帯(2人以上)当たりの品目別の年間購入量と支出額を算出し、発表した。

 購入量で新潟市が1位だったのは、(1)塩ザケ(2)豚肉(3)枝豆やサヤインゲンといった「さや豆」(4)サトイモ(5)豆腐-の5品目。県内に産地があったり、のっぺなど郷土料理に使われたりする食材がランクインした格好だ。

 新潟市の塩ザケの購入量は3.5キロで、2位の盛岡市(2.8キロ)に大きく差を付けた。全国平均(1.3キロ)の約2.6倍で、6年連続で首位となった。一方、塩分を加えていない「生ザケ」の年間購入量は7位(2.9キロ)だった。

 豚肉は26.4キロで2年連続の首位。一方、鶏肉は31位、牛肉は48位にとどまり、「豚肉好き」といわれる県民性の一端がうかがえる結果となった。

 さや豆は4.6キロで、全国平均(1.8キロ)の約2.5倍だった。サトイモは3.0キロで全国平均(1.5キロ)の約2倍。豆腐は100.9丁で、前年の2位から順位を上げた。

 県食品・流通課は「消費者は県産品を好む傾向があり、県内に産地があり生産量が多い品目が多く並んだ。県産ブランド豚の人気なども、順位を押し上げたのではないか」とみる。

 支出金額で新潟市が1位だったのは、(1)塩ザケ(2)豚肉(3)さや豆(4)レンコン(5)エノキタケ-の5品目。購入量でもトップだった塩ザケ(5760円)、豚肉(3万4884円)、さや豆(5538円)の3品目は、いずれも全国平均を3千円以上、上回った。

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