県中総体63年ぶり中止 各郡市町大会を優先

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昨年の県中総体バレーボール会場。仲間、父母らの声援に応えるように、各地で選手たちが躍動した=大村市、シーハットおおむら

 長崎県中学校体育連盟(県中体連・竹市保男会長)は18日、新型コロナウイルスの感染リスクから参加者を守るため、7月26日開幕予定だった県中学校総合体育大会(県中総体)を中止すると発表した。県中総体の中止は1953年に第1回が行われて以降、諫早大水害の影響で中止になった57年以来、63年ぶり2回目。
 県中総体は7月26~28日、5市1町で陸上、サッカーなど19競技を実施する予定だった。11月開催予定の駅伝については、引き続き検討する。
 県中体連は新型コロナウイルスが収束していない中で「生徒、大会関係者の生命と安全確保が第一」と判断。各会場の人の出入り、貸し切りバスや公共交通機関での移動、延べ2500~3500人の生徒や引率教諭らの宿泊などを考慮して、3密(密閉、密集、密接)を回避できないという結論に至った。日程の延期も検討したが、あらためて会場を確保できないとした。
 例年、県中総体の予選を兼ねている地区大会の開催可否については、各郡市町中体連の判断に委ねた。県中体連は「県中総体よりも多くの生徒が参加できる郡市町中総体の開催を優先した。県中総体の開催中止を早い時期に決断することで、各郡市町中総体開催時期の延期が最大限可能になる」と説明した。
 県中体連は全国大会(8月17~25日)の中止を受けて、4月30日に評議員、理事、専門委員長会を開き、一度は開催可否判断を保留。その後、九州大会(8月3~10日)や県高校総合体育大会の中止決定、各種大会の開催状況、各郡市町中体連の意向も踏まえて結論を出した。
 県中体連の原田誠理事長は「県中総体を目指してきた生徒、指導者も多い中で、その思いに何とか応えたいという熱い思いで協議を続けてきたが、かなわなかった。苦渋の決断だった。気持ちを切り替えるのは容易でないが、この現実と向き合って何とか乗り越えてほしい」と理解を求めた。