レッドブルF1代表、ベッテル獲得の可能性は“ほぼゼロ”「フェルスタッペンとのペアはうまくいかない」

©株式会社サンズ

 2020年末でフェラーリを離脱するセバスチャン・ベッテルに関し、彼がかつて所属したレッドブル・レーシングのチーム代表クリスチャン・ホーナーは、来年自分のチームに起用するつもりはないと語った。

 ベッテルは、フェラーリとの契約を更新しないことを発表したものの、2021年のプランについては明かしていない。4度のチャンピオン経験者であるベッテルは、ビッグチーム以外に関心がないといわれており、メルセデスかレッドブルに加入するチャンスがあるのかどうかが注目される。

 しかしホーナーは、現時点でベッテル獲得に動くことは得策ではないとの考えを示した。ベッテルとレッドブルは、2010年から2013年にともにタイトルを獲得、大きな成功を収めた。しかし現在レッドブルは、22歳のマックス・フェルスタッペンと2023年までの契約を結んでおり、ふたりのリーダー格は必要ないと、ホーナーは考えている。

 ベッテルが復帰する可能性について『Sky Sports News』に聞かれたホーナーは、「極めて可能性が低い」と答えた。
「我々はマックスとは長期契約を結んでいる。それにアレックス(アルボン)はいい仕事をしている」

「今、チームのなかにポジティブなパワーが存在する。それに、経験からいって、ふたりのボスがいることは、うまくいかないことが多い」

「セバスチャンは今も非常に優れたグランプリドライバーであり、我々のチームにとって、ふたりのボスを持つことが助けになるとは思わない。我々は今のドライバーラインアップに満足している」

レッドブルF1代表クリスチャン・ホーナーとセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)

 ベッテルの今後について、ホーナーは全く予想ができないと言う一方で、引退するにはまだ早いとの考えを示した

「彼には、前に進む上でたくさんの選択肢があったはずだ。そしてフェラーリではうまくいかないという結論に達した」

「彼がどこに行くのか、私は知らない。だが、彼は非常に誠実で、自分の考えをしっかり持っている人間だ。続けると決断するか否かにかかわらず、彼がこれまでF1で大きな業績を挙げたという事実は明白だ。4度の世界チャンピオンであり、F1史上で最も大きな成功を収めたドライバーのひとりだ」

「彼はまだまだ若い。30代初めだ。残るなら力を発揮するだろう。どういう決断を下すのかは彼次第だ。セバスチャン以外は知りようがない。今後、自分自身でじっくりと考えていくのだろう」

 メルセデスとドライバーであるルイス・ハミルトンおよびバルテリ・ボッタスとの現契約は今シーズン末までとなっており、まだ契約延長は行われていない。しかし、チャンピオンであるハミルトンがチームに残留するのはほぼ確実とみられており、ボッタスはハミルトンと良い関係を築き、堅実な仕事でチームのコンストラクターズタイトル獲得に貢献してきた。

 メルセデスのチーム代表トト・ウォルフは、ベッテルを獲得可能な状況になったことを考慮する必要があると認める一方で、現在所属するドライバーたちのことを優先的に考えていくと述べている。