相次ぐ大会中止がどう影響する? 糸井2世らスカウト悩ますドラフト上位候補たち

侍ジャパン大学代表にも選出された早稲田大・早川隆久【写真:Getty Images】

春の選抜、全日本大学野球選手権に続き、夏の甲子園も開催が危ぶまれている

新型コロナウイルス感染拡大の影響で全日本大学野球選手権は中止、夏の甲子園も開催が危ぶまれている。ドラフトに向け圧倒的に判断材料が不足するなか今年はどんな選手が名を呼ばれることになるのか。現時点でのドラフト上位候補をピックアップする。

○早稲田大・早川隆久投手(左投左打、180センチ80キロ)

最速151キロを誇る早稲田のエース。木更津総合3年時には夏の甲子園で4強に進み、同年のU-18ベースボールワールドカップでもアジア優勝に貢献。早大でも小宮山監督のもとで実力を蓄え、大学生ナンバー1左腕の呼び声も高い。

○近畿大学・佐藤輝明内野手(右投左打、187センチ92キロ)

“糸井2世”とも評される身体能力抜群のスラッガー。大学通算11本塁打、50メートル6秒をマークする足も魅力。大学では1年春からレギュラーを獲得すると関西学生リーグで2年春から3季連続ベストナインを獲得し、2年秋はMVP。

○八戸学院大・大道温貴投手(右投右打、178センチ78キロ)

巨人・高橋優貴投手を育て、日本ハム・吉田輝星投手を指導したことでも知られる八戸学院大・正宗監督一押しの本格派右腕。大舞台での経験不足が課題だが、スカウトがそれをどう判断するかに注目だ。

○東洋大・村上頌樹投手(右投左打、174センチ75キロ)

2016年春の選抜の優勝投手。“戦国東都”でも着実に実績を重ね、3年春には最多勝となる6勝を挙げMVPを受賞した。最速149キロも大崩れせずに試合を作れる安定感が光る。

明石商は投打でドラフト上位候補が

○中京大中京・高橋宏斗投手(右投右打、182センチ80キロ)

昨秋神宮大会を制した、世代ナンバー1投手。最速150キロの直球に加え、スライダー、カット、カーブ、スプリット、ツーシームと多彩な変化球を併せ持つ。恵まれた体格でスケール感も十分。

○明石商・中森俊介投手(右投左打、182センチ83キロ)

明石商では中止となった今春センバツを含めて4季連続で甲子園に出場し、2年時は春夏連続でベスト4進出に貢献。最速151キロの直球に、スライダー、カーブ、チェンジアップ、スプリットと変化球も多彩。豊富な大舞台での経験が魅力だ。

○明石商・来田涼斗外野手(右投左打、179センチ83キロ)

甲子園通算3本塁打の勝負強い打撃に加え、50メートル5.9秒の脚力が魅力の明石商のリードオフマン。遠投100メートルの強肩も併せ持つ3拍子揃ったタイプの外野手で、全国大会での経験も豊富。

上記の選手はいずれも昨年から知名度があり、上位指名が確実な選手。ドラフト候補のなかには半年で大きく成長する選手も多いため、大会中止が相次ぐ今年は選手にとってもスカウトにとっても難しい判断を迫られそうだ。(Full-Count編集部)

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