【特集】福知山と治水 第1章 ~由良川流域における総合的な治水対策の整備が概ね完了(1)

©株式会社VOTE FOR

時は戦国ー
織田信長の家臣・明智光秀は、信長の命を受け、丹波地方を攻略。
丹波における拠点のひとつとして、〝福知山城〞と城下町を整備したとされる。
同時に、暴れ川・由良川の流れの向きを変え、堤防を整備するなど、治水対策に尽力をしたという。
その後、立派な城下町として栄えた福知山だが、暴れ川・由良川は幾度となくその牙を剥いた。
福知山の歴史は、水害との戦いの歴史でもあったのだ。
そして現代。
福知山城の天守閣には、あの男の姿があったー
※詳しくは、本紙またはPDF版4~7ページをご覧ください。

■由良川流域(福知山市域)における総合的な治水対策とは
平成26年8月豪雨により市街地などで大規模な浸水被害が発生したことを踏まえ、同年12月に国土交通省、京都府、福知山市が連携し、弘法川と法川流域の浸水被害の軽減に向けた概ね5か年の計画です。
平成26年8月豪雨と同程度の降雨があった場合に、床上浸水の概ね解消を目指し、由良川本川の整備状況を踏まえながら内水対策を実施してきました。
国・府・市がそれぞれの役割で整備を進め、今年5月末に整備が概ね完了。出水期に向けて、効果発現の準備が整いました。

○国土交通省が進めてきた事業
市街地に水が溜まることを防ぐため、法川・荒河・弘法川の排水ポンプを増強しました。
[法川排水機場(ポンプ)]

○京都府が進めてきた事業
弘法川・法川の河川改修を実施するとともに、弘法川下流に排水ポンプ場と一時的に雨水を貯留する調節池を新設しています。
[新荒河排水機場・荒河調節池]

○福知山市が進めてきた事業
雨水を一時的に貯留する調整池などと地下貯留施設を各地に整備し、和久市排水ポンプ場の排水能力を増強しました。
[桃池調整池]

・法川排水機場
市街地に水が溜まることを防ぐための施設です。
1秒に27トンもの水を放出します。

・西川調節池
調節池・調整池とは、それぞれの河川流域で降った雨が、下流に一気に流れ出ることを防ぐために、一時的に水を貯留するための施設です。新たに築造したもののほか、既存のため池などの貯留機能を強化したものもあり、弘法川流域で10万立方メートル、法川流域で11万立方メートルを整備しました。
〈長谷池(ため池)〉
※川の流れに沿って築造されたものを調節池、川の流れと離れた場所に築造されたものを調整池と呼んでいます。

・小谷ヶ丘貯留施設、大正東貯留施設
貯留施設とは、強く降った雨が側溝から溢れることで、民地や道路が冠水しないように、一時的に雨水を貯留しておく施設です。公園や道路、学校のグラウンドの地下などに埋設されています。主に法川流域で整備されています。

・段畑雨水ポンプ場
本市では、総合的な治水対策(弘法川・法川流域)のほかに、土師地区でも下水事業として内水対策を進めてきました。複数の貯留施設を整備、また、段畑に雨水ポンプ場が完成し、出水期に備えています。
また、今後、大江町河守~公庄地区にも排水機場を整備する計画です。