通算437セーブの「K-Rod」がメジャー復帰を目指す

シーズン62セーブ(2008年)のメジャー記録保持者であるフランシスコ・ロドリゲスがメジャー復帰を目指していることが明らかになった。「MLB Trade Rumors」のジェフ・トッドによると、「K-Rod」の愛称で知られるロドリゲスは、ベネズエラ人ジャーナリストのギジェルモ・アルカイに対してメジャー復帰の可能性を模索していることを打ち明けたという。現在38歳のロドリゲスは、タイガースでプレーした2017年を最後にメジャーの舞台から姿を消している。

ロドリゲスがメジャー復帰を目指すのは、将来のアメリカ野球殿堂入りに向けて通算セーブ数を積み上げるためだと見られている。エンゼルス時代には歴代最多の62セーブを記録した2008年を含む3度のセーブ王に輝き、ブリュワーズとタイガースでプレーした2014~2016年の3シーズンで合計126セーブを記録(平均42セーブ)。通算437セーブは歴代4位の数字となっている。

歴代1位のマリアーノ・リベラと同2位のトレバー・ホフマンはともに通算600セーブを超えており、ロドリゲスがこの両者を上回るのは現実的ではない。しかし、同3位のリー・スミス(通算478セーブ)までは残り41セーブと十分に手が届く範囲であり、ロドリゲスはスミスを超えることができれば殿堂入りのチャンスがあると考えているのかもしれない(スミスは2019年にベテランズ委員会の選考により殿堂入り)。

ただし、タイガースでプレーした2017年に28試合で2勝5敗7セーブ、防御率7.82という成績に終わっているように、現在38歳のロドリゲスにとって、セーブを積み上げるどころか、再びメジャーのマウンドに立つことさえも決して容易なことではない。実際、2017年6月にタイガースを解雇されたあと、ナショナルズと契約したものの、メジャー昇格を果たせないまま10日足らずで解雇され、2018年はフィリーズと契約したが、開幕前に解雇となった。

2018年は独立リーグで44試合に登板して2勝1敗27セーブ、防御率2.76を記録したものの、メジャー復帰には至らず。昨年はメキシカン・リーグで10試合に登板しただけだった(防御率4.32)。ロドリゲスが再びクローザーとしてメジャーのマウンドに立つようなことがあれば、それは奇跡と呼べるだろう。

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