長崎平和マラソン 1年程度延期へ

 被爆75年記念事業として、11月に長崎市で開催予定だったフルマラソン大会「長崎平和マラソン」について、市などでつくる実行委員会は18日、新型コロナウイルス問題で準備が間に合わない可能性が高いなどとして、開催を1年程度延期すると発表した。参加予定だったランナーには既に入金された参加料を返金するほか、延期開催時の優先エントリー権を与える。
 同マラソンは、被爆75年に合わせ企画された同市初のフルマラソン大会。市によると、順位を競わない8.9キロと2020メートルの「ファンラン」を含め、1日時点で県内外から約1万人がエントリーし、参加料計約1億円が入金されていた。
 市役所で会見した実行委の寺井等副会長は「(ランナーは)長崎でマラソンができることを楽しみにしていたと思う。延期は残念だが、来年以降の開催を目指しているので、決断を理解していただきたい」と語った。

© 株式会社長崎新聞社