諫早商議所が「コロナ対策室」設置 県内初 支援・融資情報など提供

社会保険労務士が雇用調整助成金の申請方法を説明するセミナー=諫早市高城町、諫早商工会議所

 諫早商工会議所(黒田隆雄会頭)は、新型コロナウイルス感染拡大で経営的打撃を受けている事業所を支援する「コロナ対策室」を設置した。県商工会議所連合会によると、県内商議所でコロナ関連の専門組織を設置したのは初めて。5月1日付。
 同商議所によると、2月28日から5月15日までのコロナ関連相談は501件。4月以降、サービス業を中心に急増した。対策室は経営指導員など6人体制。国や県、諫早市の支援制度や金融機関の融資制度などの最新情報を提供する。
 飲食店のテークアウトやデリバリー事業を紹介するサイトを同商議所ホームページ内に開設。国の雇用調整助成金の利用促進に向けたセミナーや個別相談を企画している。
 18日の初回セミナーに出席した飲食店経営者は「手続きが煩雑だからと申請を諦める人もいるが、休業しても雇用を守るのが最も大事」と話し、具体的な申請方法を確認していた。セミナー内容は今後、動画投稿サイト「ユーチューブ」で公開する。

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