広貝山に風力発電所を計画 MULエナジーインベストメント 五木・多良木・相良の一帯

 再生可能エネルギー発電事業のMULエナジーインベストメント(東京)は13日、五木村の広貝山(1187メートル)一帯に風力発電施設の建設を計画していることを明らかにした。

 同社によると、計画地は五木村、多良木町、相良村にまたがる一帯。約969ヘクタールの一部に3枚翼のプロペラ型風車(直径82~105メートル)を最大で15基設置する。基数は送電許容量の出力3万6千キロワットを超えないようにして、全量を九州電力に売電する計画という。

 発電所設備の具体的配置は未定だが、風車は尾根部に建設予定。工事期間は約3年を想定している。

 同社は現在、環境影響評価(アセスメント)法に基づき、県庁と3町村、関連工事に含まれる可能性があるあさぎり町、計画地に近い水上村の各役場で環境配慮書を公開して意見を募集している。6月2日まで。

 県によると、県環境影響評価審査会による現地調査は、新型コロナウイルスの影響で現時点では未定。県内で稼働している風力発電設備は現在、6市町村に計20基ある。同社TEL03(6895)9272。

(坂本明彦)

熊本日日新聞 2020年5月14日掲載

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