錦町からあさぎり町にかけての球磨川沿いに自生するツクシイバラが、今年もピンクや白のかれんな花を咲かせ始めた。
ツクシイバラは県の絶滅危惧種Ⅱ類に指定されるバラの野生種。保存活動を続ける「球磨川ツクシイバラの会」によると、ほとんどが一分咲き程度で、ピークは5月下旬ごろだという。
群生地のある球磨大橋近くの広場では例年、同会主催のコンサートなども開かれていたが、新型コロナウイルスの影響で中止に。来場者へのおもてなしも自粛した。
開花状況は同会のフェイスブックで発信していくという。桑原史佳会長(59)は「今年は多くの人に見てもらうことができず、残念。フェイスブックを通じて開花を楽しんでほしい」と話した。(小山智史)
熊本日日新聞 2020年5月13日掲載