「レースをしなければ生き延びることができる」ハースF1、財政面に大きな懸念か

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 ハースF1チームのチーム代表を務めるギュンター・シュタイナーは、議論を引き起こすような意見を表明している。チームにとっては、無理に短縮化されたシーズンに直面するよりも、2020年にはレースを行わない方がよいのではないかというのだ。

「レースをしなければ、我々は生き延びることができると思う」と今週シュタイナーはF1公式ウェブサイトの『F1 Nation』ポッドキャストで語った。

「最悪なのは、レースがたった8戦(かそれに満たない)の場合だと思う。なぜならレースに出ると大金がかかるが、収益はほとんどないからだ」

「私は誰もが我々と同様の関心を持っていると思う。適切なスケジュールを組むか、そうでなければやめる必要がある」

 F1経営陣はチーム代表とFIAとともに、新型コロナウイルスのパンデミックが引き起こした混乱状態から、2020年シーズンを可能な限り立て直そうとしているところだ。

 現在10戦が無期限に延期もしくは中止となっているが、いくつかのレースは今年の後半に再スケジュールされることが期待されている。伝統的にサマーブレイクとなる8月には、複数のレースが開催される可能性が高い。

 一部のサーキットではレース数を確保するために、ダブルヘッダーの日程が組まれる。現在2連戦が計画されているのは、オーストリアとイギリスで、7月に無観客でシーズンを開幕する予定だ。

「15戦を行うという計画がうまくいくことを願っている。15戦というのは、経済的な(実行可能な)マジックナンバーとなるようだ。だからその数字に達することを期待している」

 現在の混乱によってチームへの財政面での影響を懸念する一方で、シュタイナーは2020年のレース不足が長期的なF1の健全性と人気を落としてしまうリスクを抱えていると話した。

「すべてのことがF1全体のためになっていない。一部のファンは離れていき、他に観るものを見つけて、それに夢中になる」

「我々はレースに出かけるファンに恩義もある。我々は常に自分たちのことについて話している。どれだけ不満か、などといったことをだ。だが数百万人もの人々が我々を支えてくれている。だから我々はファンをふたたび楽しませるために、最大限のことをする必要がある」

「ここに責任があるということだ。だから我々がこの責任を果たせることを期待している」