ラミレス監督、選手との「再会」喜びつつ〝戸惑い〟も

オンラインで取材に応じるDeNAのラミレス監督=横浜スタジアム

 2020年、仕切り直しの一歩だ。ベイスターズの首脳陣や主力選手が本拠地に顔をそろえたのは、3月25日の練習試合(阪神戦)以来。「残念ながらこういう状況なので、体調管理をしっかりしながら体をつくってほしい」。ラミレス監督は選手との再会を喜びつつ、こんな言葉を掛けたという。

 練習後はオンラインで報道陣に対応。神奈川県は緊急事態宣言が解除されず、シーズン日程も固まっていない段階での再始動に「モチベーションはもちろん高い。でも沖縄の(キャンプ)初日とは感覚的に違う」と戸惑いを隠さなかった。

 自主練習が2カ月近く続いた影響もあり、指揮官はベテランのロペスや2年連続本塁打王のソトについて「状態を上げるにはまだ時間がかかる」と理解を示す。

 一方、オープン戦最多タイ4本塁打を放った新外国人オースティンや佐野、嶺井、伊藤光、柴田の打撃を評価した。「オースティンはタイミングの取り方や打ち方が実戦の時からキープできている」。異国の地で不慣れな日常を過ごす中でも心身万全なのは安心材料だろう。

 交流戦中止や試合数の削減が決まり、シーズンの戦い方が変わる可能性もある。オープン戦全試合で起用した「4番佐野」は状態に問題がなければ踏襲する見通しだ。

 「シーズン序盤は(チームの)調子が悪くて後から挽回すればいいとはいかない。最初から100パーセント。高い集中力で臨む」。最適解を探りながらチームをつくり上げていく。

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