札幌市内、感染者1週間連続1桁 4施設でクラスター終息 市「警戒緩めないで」

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人出が目立った週末の狸小路商店街。市保健所は外出自粛を呼び掛けている=16日(金本綾子撮影)

 札幌市内の日別の新型コロナウイルス感染者が、19日で1週間連続1桁台となった=グラフ=。市内で発生したクラスター(感染者集団)の一部が終息したことに加え、感染経路(リンク)が不明な市中感染も減少傾向にあるためだ。ただ、介護老人保健施設「茨戸アカシアハイツ」で新たな感染確認者が続いており、市は現地対策本部を設置した。週末の人出も目立ち始め、市保健所は警戒を呼び掛けている。

 19日の道内の新たな感染者数は3人だったことについて市保健所は「大型連休中、市民が外出を我慢してくれた効果が今の減少につながっている」と分析する。

 市中感染の抑え込みは、人との接触機会を減らすことが鍵だ。大型連休前、市は市有施設を閉鎖し、秋元克広市長は「とにかく家にいて」と再三強調した。

 民間企業の調査では連休中、中央区のススキノ地区での人出が昨年と比べて約7割減少。5月中旬には、市中感染の目安となるリンク不明の感染者が日別でゼロの日が出るなど、自粛効果が表れたとされる。

 一方、16、17日の週末は街中で人出が目立ち、18日以降も中心部には以前よりにぎわいが出ている。北海道は21日に政府が判断する緊急事態宣言の解除は難しいとの見方もあり、市保健所は「外出自粛の警戒を緩めず、もう少し続けてほしい」とする。

 クラスターは3月、市内のライブバーで確認。4月には茨戸アカシアハイツを含めた7施設で発生し、関連の感染者は5月19日現在で276人に上るが、既に8施設中4施設でクラスターが終息した==。

 ただ、感染が再び拡大する火種は残る。

 茨戸アカシアハイツでは、19日にも入所する80代女性の感染が新たに確認された。市は感染拡大に歯止めをかけるため、16日に現地対策本部を、同施設と1階部分でつながる「茨戸デイケアセンター」内に設置した。本部長を保健福祉局監査指導室長の茶谷隆司室長とし、厚生労働省の新型コロナ対策本部の医師や看護師、市の保健師ら15人程度で構成。《1》介護職員を確保し必要な介護サービスを提供《2》医療機関に近いレベルでの治療《3》スタッフの健康管理―などを進める。

 現在は陰性の人を別の施設に移す計画を進めており、市は「何とか終息に向かわせたい」と話す。