市政羅針盤(らしんばん)

©株式会社VOTE FOR

市長が自ら、市政運営の方針を分かりやすくお伝えします。

今月のテーマ
「新型コロナウイルス感染拡大で広がるフェイクニュースに要注意!」

新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、人々の不安な心理に付け込んで、デマやフェイクニュース(真偽不明の情報)が多数出回っています。WHO(世界保健機関)は、このような事態をパンデミックならぬインフォデミック(ネット上で噂やデマも含めて大量の情報が氾濫し、現実社会に影響を及ぼす現象のこと)として警鐘を鳴らしています。こうした情報は、日々新しくなるうえ、不安を和らげようと必死で情報を求める人が増えれば、それを鵜呑(うの)みにして善意で拡散してしまう人も大勢いて、結果、地域社会に実害を及ぼすところまできてしまっています。

例えば「マスクとトイレットペーパーの原料は同じ」「新型コロナの影響で今後トイレットペーパーがなくなる」といったフェィクニュースが拡散したことによって、トイレットペーパーを買いだめに走る人が殺到し、トイレットペーパーだけでなく類似製品まで品薄を招いたことは、皆さんも記憶に新しいことでしょう。この心理は、「デマ情報とは思うけれど、実際にトイレットペーパーを買い占めに走る人がいる以上、私も買っておかなくちゃ」という防衛本能のように思えます。その後も「〇〇会社から感染者が出たらしい」「感染者があの店に行った」「感染拡大で今後〇〇となる」などのフェイクが飛び交い、人々は、不安から疑心暗鬼になり、情報源を確かめずに拡散してしまう連鎖が続いています。口コミは地域限定で広まりますが、SNS(Facebook、Twitter、LINE、Instagram、Youtubeなど、ネット上での交流手段のこと)は国境を越えて全世界へ広まります。これからも次々と新しいデマが飛び交うことが予想され、私たちには、正しい情報を見極める力(メディア・リテラシー)がより一層求められます。

まだ感染が広がっていない地域では「このまちで最初の感染者には、なりたくないね」のつぶやきが聞こえます。非公表にも関わらず、感染者の名前や住所などの個人情報までネット上に掲載される恐ろしさを、皆さんが知っているからです。何もかも暴かれる恐ろしさを秘めた現代社会、誤認情報を流され、大きな損害を被った企業主もおられます。正しい情報か否かを見極めるには、まず、公的な情報で裏付けを得ることです。国や県、島田市が発信する情報を、家庭や地域の皆さんで共有してください。もし、情報の真贋(しんがん)を見分けることができないのであれば、拡散はやめてください。

島田市の状況は、感染が爆発的に増えている首都圏地域と同じではありません。だからと言って、皆さんが気を抜けば、島田市でも市中感染が広がる恐れがあります。当市の状況を正しく理解し、自分自身と大切な人を守るために、また感染を広げないために、3密(密閉・密集・密接)を避け、ソーシャル・ディスタンシング(社会的距離の確保)を守ってください。

ワクチンや特効薬が開発され、新型コロナウイルスが終息するまでには、まだかなりの時間がかかりそうです。その間に、世界的大恐慌が来るのではとの懸念も高まっています。しかし、全ての危機は、変革の機会でもあります。新型コロナウイルスは、これまでの習慣や社会常識を根本から見直すきっかけになるでしょう。働き方も、価値観も、社会システムも、大きく変わる気がします。この困難な時を乗り越えれば、私たちは新しい考え方や生き方を実現できるように思います。また、大都市圏から地方へ人口が移動していく「逆都市化」現象も、困難の先に見える「希望」の一つと期待しています。