F1が2020年ヨーロッパラウンドの日程を近々発表か。イギリスGP開催については政府を説得中

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 2020年F1カレンダー前半の暫定日程が近日中に公表される見通しであるとイギリスメディアが伝えた。一方、イギリスの入国者に対する14日間の隔離措置が、シルバーストンでのF1開催を阻む可能性があることも分かった。

 新型コロナウイルス感染拡大により、最初の10戦を延期あるいは中止にせざるを得ず、F1は現在、新たなカレンダーの作成に取り組んでいる。オーストリアでの7月5日と12日の2連戦でシーズンをスタートすることを目標に、その後、イギリスに移る予定で進められている。

2019年F1第9戦オーストリアGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)

 先週、シルバーストンとF1は今季の2戦開催において商業的な面で合意に達し、7月26日と8月2日が開催予定日となっていると伝えられた。しかし、無観客で開催する予定であり、イギリスでの感染状況が落ち着いていることが条件で、政府の許可を得る必要があると、オーガナイザーは強調している。

 イギリスは、パンデミックの第2波を防ぐため、海外からの渡航者に14日間の隔離期間を設けることを計画している。一部の例外が認められるが、そこにF1は含まれない見込みであると、今週報じられた。

 イギリスの『The Sun』は、政府は例外者リストをスポーツの分野に拡大することを望んでいないとして、政府関係者が「最終的な決定はなされていないものの、(隔離)体制を強固にすることを望んでいる」と述べたと伝えている。

 これに関し、F1のスポークスマンは、「14日間の隔離がなされる場合、今年イギリスGPを開催するのは不可能だ」とコメントした。

「そうなると、F1およびサプライヤーに関連する何万人もの人々の職に大きな影響が出る。すべての主要スポーツのテレビ放送を復活させるなら、免除を提供する必要がある」とF1のスポークスマンが語ったと『Reuters』が伝えた。

 オーストリアGPの期間中は、全F1関係者が頻繁に検査を受け、外部の人々との接触を避けて生活する。

「イギリスにはF1関係者のみが乗る飛行機で移動する。スタッフ全員が検査済みだ。隔離は全く必要がない」とF1のスポークスマンは主張する。F1は厳格な安全対策を計画している旨、ボリス・ジョンソン首相など政府サイドにアピールしているようだ。

『Sky Sports』によると、F1は近々ヨーロッパラウンドの暫定日程を発表する予定だということだ。ヨーロッパでは、オーストリア、イギリス、スペイン、ハンガリー、ベルギー、イタリアでグランプリが開催される予定で、元々のカレンダーに含まれていなかったドイツのホッケンハイムも交渉を行っている。その後、9月中盤以降は、アジア、アメリカ、中東に移動するプランが立てられている。