未婚女子が既婚女子に比べて少ないもの

©株式会社マイナビ

以前、【20・30代】未婚女性と既婚女性の「恋愛観の違い」とはという記事で、女性の平均初婚年齢のデータについて書きました。

改めてご紹介すると、2018年人口動態調査によれば、女性の平均初婚年齢は29.4歳です。東京に限れば、30.4歳になります。これだけを見てしまうと、30歳になっても「まだ世の中の平均辺りだ」と安心してしまう婚活女子もおられるかもしれませんが、平均値ではなく中央値で見てみましょう。

全国で女性の初婚中央値は28.6歳となります。つまり、28.6歳までに女性の半分は結婚しているということになります。

さらにいえば、20代までに結婚している未婚女性の比率は約62%です。6割以上の女性が20代のうちに結婚しているということになるわけです。

「20代のうちに結婚なんてとてもとても……。そもそも出会いがないし……」と嘆く方も多いかもしれません。では、そもそも20代のうちに結婚する女性と未婚のまま30代を迎える女性との「恋愛経験」はどれくらい違うのでしょう?

今回は未婚女性と既婚女性の「恋愛経験」に焦点を当ててみたいと思います。

■20代既婚女性と未婚女性には恋愛経験率に差がある

私の主宰するラボで、一都三県在住の20代の未既婚女性2,754人を対象にそれぞれの「恋愛にまつわる初体験年齢」について調査をしました。

「初めて人を好きになったのは?」「初めて告白をしたのは?」「初めてデートをしたのは?」「初めてキスをしたのは?」「初めてセックスをしたのは?」という項目について、17歳以下・18~24歳・25歳以上で選択してもらいました。

結果は以下の通りです。

◇20代既婚女性の方が恋愛経験が早い傾向

全体的に見て、20代既婚女性の方が、未婚女性と比べて、17歳以下での恋愛にまつわる初体験が多いことが分かります。

17歳までに、初デートは76%、初キスは63%、セックスも37%が経験しています。一方、未婚女性は、それぞれ47%、34%、21%でした。恋愛経験が早ければ早いほど、20代のうちに結婚する傾向が大きいことが分かります。

◇既婚女性は24歳までにデート経験率100%

未婚女性も高校を卒業して、18~24歳の期間に追い上げますが、20代既婚女性が24歳までにデート率100%を達成しているのに対して、未婚女性は81%どまりです。20代のうちに一度もデートをしたことがない人も13%います。

24歳までで、キス未経験2割、セックス未経験も3割います。デート経験率を頂点として、キスやセックス経験率は下がりますので、いずれにしてもデートの有無が大きく影響していることは明らかです。

◇未婚女性は「告白」経験率も低い

とはいえ「デートする相手いないし、誘われないし……」と思うかもしれませんが、この調査で興味深い点は、デート以前の「告白」の経験率の差です。

既婚女性は、17歳までに68%、24歳までに73%が自分から告白しているのに対し、未婚女性は、17歳までに42%、24歳まで合わせても58%に過ぎません。

両者の告白率の差分は、未婚女性がマイナス15%ですが、スタート時点のここでの差が、その後の両者の運命の分かれ道にもなっています。いってみれば、デートができるかどうかは、この「自分から告白する率」の差である可能性があります。

「女性は男性からの告白を待つもの」。そういう固定観念に縛られて行動しないタイプと、そんなの関係なく自分の感情のままに行動するタイプの差が、この20代での未既婚の差に表れていると言ったら言い過ぎでしょうか。

■未既婚を左右するのは恋愛への積極性?

20代既婚女性と未婚女性では、恋愛経験率において差があることが分かりました。では、どうして恋愛経験が結婚を左右するのでしょうか?

実は、告白経験率にも表れていた「積極性」にあるのではないかと考えられます。

◇男性の7割は恋愛に「受け身」

以前、この連載で、「結婚願望がない男性が増えている」がウソな理由という記事にも書きましたが、男性の7割は恋愛に関して「受け身」です。

それは、最近になって草食化したからではなく、30年前も、それこそ古事記の時代から、男性の7割は「自分から能動的にアプローチできない」生き物です。恋愛の主導権は、3割の恋愛強者男性を除けば、間違いなく女性が握っているのです。

ただし、この3割の恋愛強者男性が曲者で、彼らは自分に自信もあり、自分から積極的にアプローチも仕掛けられます。当然、浮気率も高いですし、一度に複数人と恋愛することなど朝飯前です。恋愛界隈では、そうした恋愛強者男性の行動が目立つので、「男性は能動的だ」というイメージが付きやすいのでしょう。

◇受け身の男性4割が結婚している理由

繰り返しますが、そうした男性はたったの3割しかいません。恋愛強者が3割、生涯未婚者が3割だとするならば、残り4割は恋愛強者でもなく、恋愛自体に自信もない、受け身の男性たちなのです。にも関わらず、結婚しているボリューム層はまさにこの4割の男性たちを夫としている女性たちです。

弊ラボの調査によれば、「特に意識もしていなかったが、女性から言い寄られたことをきっかけとして相手を好きになってしまったことがある」という設問にイエスと答えた20代未婚男性は41%もいます。同じく、20代の既婚男性も39%です。

前述したように、恋愛弱者の受け身であるにも関わらず、結婚している男性が4割であるというのは、実は女性主導によるアプローチがあったればこその話といえるでしょう。

◇結婚においては「恋愛主導権」を女性が握るのが良い

日本に古来から伝わる昔話を思い出してください。数字で見る。結婚相手に年収を求めるとなぜ婚活がうまくいかないのかでご紹介した「炭焼長者」のお話も、有名な「鶴の恩返し」にしても、山姥の話でもある「食わず女房」にしても、大部分の昔話における結婚譚は女性の方からプロポーズして、押しかけ女房となっているパターンが多いのです。

昔話は、ある意味庶民の生活を伝える伝承ですから、元来日本人の結婚は女性が主導していたとも考えられます。

だからといって、何も女性から全てぐいぐい攻めることだけが戦略ではありません。相手の男性が、自分からアプローチしやすいように、お膳立てを整えてあげればいいのです。

男性というものは、案外リスクを回避したがる臆病者が多い。失敗するくらいならそもそも挑戦しないという選択をしがちです。ならば、「言ってくれたらOKするよ」という、分かりやすいサインを出してあげれば良いのです。

そんな意気地のない男は嫌ですか?しかし、結婚生活においては、無謀なチャレンジをしてしまう夫より、地道に冒険を避ける夫の方が安心できるのかもしれませんよ。

■婚活女子は「恋愛経験値」を上げていこう

最後に、20代既婚女性と未婚女性との恋愛経験で、もう一つ大きな違いをご紹介します。それは、失恋経験率です。

20代既婚女性は、結婚に至る20代のうちに87%が、お付き合いした男性とお別れした経験を持ちます。一方で、未婚女性はそれが71%と低い。その差は16%もあります。

これは、片思いの失恋ではありません。ちゃんとお付き合いした相手との破局経験です。

ロールプレイングゲームをやられる方ならお分かりでしょうが、課金しなくても、長く経験を積めば強くなれます。男女に限らず、モテるとかモテないという話を、容姿や性格といったデフォルトの能力に求めがちですが、案外能力などというものは、この「経験値」の前では凌駕されてしまうものです。

まだ20代の婚活女子の皆さんは、「結婚するために」ということにこだわらず、まずこの「経験値を積み上げる」ことを目指して恋愛をしてはいかがでしょう?

結婚という結果は、その行動によって、自ずと付いてくるのかもしれません。

(荒川和久)

※写真はイメージです