売上の一部をワクチン接種に寄付 “次世代バー”佐世保にオープン 全国の酒楽しみ社会貢献 KOKUSHU47

発達障害がある社員が描いたイラストの前に立つ中村社長=佐世保市、KOKUSHU47

 佐世保市で障害者支援事業などを行う「KOSEN」(中村耕司社長)は、国内各地の酒を楽しめる「KOKUSHU47」を21日、同市塩浜町にオープンさせる。社会貢献がコンセプトの一つで、売り上げの一部を世界の子どものワクチン接種を支援する団体に寄付する。
 同社は清掃、飲食業などを展開。障害者雇用に力を入れている。中村社長が数年前、県外の飲食店を訪れた際、長崎の地酒を飲んで郷愁を感じ「佐世保にもこんな店をつくりたい」と思い立ったのがきっかけ。
 店名の通り、全国47都道府県の日本酒や焼酎、泡盛といった「國酒」のほか、ワインなど約100種類の酒を取りそろえている。セルフサービスで料金は30分ごとに500円(飲み放題)。入・退店時にタイムカードを押してもらい滞在時間を管理する。食事は基本持ち込みかデリバリーを利用。中村社長は「次世代のバースタイル」と話す。
 売り上げの一部を認定NPO法人「世界の子どもにワクチンを日本委員会(JCV)」に寄付。また、店内には雑貨や同店で使用できる割引券が入った「ガチャガチャ」(1回200円)も設置し、客が1回使用するごとに、ワクチン1本の支援につながる仕組み。店内のイラストは発達障害がある社員が描いた。
 中村社長は「社会貢献は自然なこと。今後、この店で障害者の方を雇用することも検討している。転勤などで他県から長崎に来ている方などに、地元の酒を楽しんでもらえたらうれしい」と笑顔で話した。
 営業時間は午後5時~11時(新型コロナウイルス感染防止の関係で変更の可能性あり)。火曜店休。問い合わせは同店(電070.4355.1494)。

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