一度はマクラーレンF1のオファーを断ったリカルド。2019年の復活でチームの競争力に納得か

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 マクラーレン・レーシングのCEOを務めるザク・ブラウンは、チームが充実した2019年シーズンを送り、F1の中団での戦いにおいてルノーを負かしたことで、ダニエル・リカルドは2021年に向けて考えを変えたのだと述べている。

 リカルドは、2018年の夏の間にマクラーレンからの誘いを受けていた。当時レッドブルに在籍していたリカルドは、翌年に向けた選択肢を検討していた。だが彼は、最終的にブラウンのオファーを断った。フルワークスチームのルノーに加入することが、ひどいパフォーマンス不振にあえいで足場を固めることに苦戦しているマクラーレンに行くよりも、彼の目的にかなっていると考えたのだ。

 しかし1年が経ち、熾烈なF1の中団グループのなかで実力と競争力を取り戻したマクラーレンの後を、ルノーは追いかけることになった。2019年シーズンの終わりまでに、リカルドのマクラーレンに対する印象は大きく変わっていた。

「数年前、彼が我々のところに来ないと決めるまでは、我々は彼にオファーを出していた」とブラウンは『Sky F1』に語った。

「それ以来私はオファーについて彼と話をしていたが、彼は『随分悲惨なシーズンだったね』というようなことをもっと丁寧な言い方で言った。『でもチームを再建するのに多くのことをやることにもなる』ともね」

 マクラーレンは2018年7月に再建計画を定めたが、それでも一部の重要な部門の組織について明確さを欠いていた。

「私はまだアンドレアス・ザイドルやジェームズ・キーを迎え入れていなかったし、リーダーチームの再構築もまだだった。だから、不振のシーズンを抜けだす多くの明るい兆しがあったのだ。彼は『これがどうなるか見てみようじゃないか』と言っていた」

「彼はその後の展開を良く思っているし、私も気に入っている」

「彼は我々が実現した変化を目にした。アンドレアスによるリーダーシップがもたらしたもの、株主たちから我々が得た支援、メルセデスエンジンへの変更。我々は前進するチームであり、彼は我々が次のレベルへ到達する手助けをしてくれるだろう」

「ダニエルのようなグランプリ勝者を起用することは、間違いなく我々が正しい方向へ向かっているという証だ」