笠間市のグローバル枠職員 ナターリア・ザグミョンノワさん 地方都市の魅力を発信

合気道縁、第二の古里

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ナターリア・ザグミョンノワさん

笠間市のグローバル枠職員として今春採用されたナターリア・ザグミョンノワさん。出身地のロシア・モスクワ州のコロムナは、人口約15万人の小都市。スピードスケートのワールドカップ競技会場もあり、日本選手にもなじみ深い。

配属先の秘書課では主に広報業務に携わる。母国のロシア語をはじめ、堪能なドイツ語や英語、豊富な国際経験を生かし、地方都市の魅力を発信していく。「平凡に見えても、海外の人が価値を感じる『もの』や『こと』を伝えたい」と意欲的だ。

幼いころから日本のアニメや音楽が好きで、モスクワの大学に在学中、市内の日本語センターにも通った。さらに、日本文化を体で吸収しようと始めたのが合気道だった。「ほかの格闘技とは違い、人と争わず協力してお互いを成長させる精神に共感した」

2013年、道場の先輩に誘われて来日した際、笠間市岩間地区にある合気道茨城支部道場まで足を延ばし、念願の内弟子になる。「穏やかな景色や、合気道の先生方と生徒の優しさで心が癒やされた。モスクワに戻っても心は岩間に残った」。この体験が人生の転機となった。

16年の来日では同道場で2カ月間みっちり稽古を積み、「将来はこの地で暮らそう」と強く決意。その後は、水戸市内の日本語学校で本格的に言葉を学んだ。そして、昨夏の茨城国体デモスポーツ合気道大会にも出場し、観衆を前に美しい演武を披露した。

「ピース ラブ 合気道」が人生のモットー。「今の自分があるのは、支えてくれた人たちのおかげ。第二の古里の笠間が憧れの地になるよう頑張りたい」

【メモ】刺し身は好物の一つだが、日本のイクラは塩分が少なく「やや物足りない」という。29歳。