徳川家康が導入した「朱子学支配」の大誤算!「忠臣蔵」のデタラメを暴く!大人の歴史学習漫画『コミック版 逆説の日本史 江戸大改革編』発売!

累計550万部突破のベストセラー『逆説の日本史』の著者・井沢元彦氏が新たに書き下ろした脚本を、気鋭の漫画家・千葉きよかず氏によってコミック化。

第2弾では、 著者扮する「いざわ歴史研究所」所長と女子大生ユウキの<逆説>コンビが、 戦国から太平の世となった江戸時代を訪れ、 教科書では分からないポイントを解説。 江戸期を理解するための重要な補助線となるのが、 朱子学。 本能寺の変を目の当たりにした徳川家康が、 幕府の統治体制を盤石にするために導入した外国思想は、 やがて尊王運動へと発展し、 倒幕の原動力となっていく。 家康の、 そして260余年にわたる徳川幕藩体制の誤算は、 どこにあったのだろうか。 「朱子学の呪縛」という視点を持つことで、 江戸時代の実像が見えてくる。

例えば、 「賄賂の帝王」として描かれることが多い老中田沼意次。 なぜ悪人として描かれるのでしょうか。 「商」を蔑視する朱子学に基づく幕府体制において、 商業改革や貿易によって幕府財政を立て直そうとする田沼は、 「悪」だったからなのだ。 そして、 朱子学狂信者達によって田沼は失脚させられ、 彼が取り組んでいた蝦夷地開拓や対露外交の好機は、 「名君」とされる松平定信によって潰された。 不思議なことに日本史の教科書には、 「天保の改革」「寛政の改革」「享保の改革」とありますが、 なぜか田沼の改革は「田沼政治」と記されているのだ。

さらに、 映画やドラマなどで日本人に親しまれてきた「忠臣蔵」のストーリーにも、 朱子学的偏見の影響がある。 「忠臣蔵」というフィクションのモデルとなった事件とはーー。 赤穂藩藩主・浅野内匠頭長矩(あさのたくみのかみながのり)が高家筆頭・吉良上野介義央(きらこうずけのすけよしなか)を江戸城内で斬りつける刃傷沙汰を起こし、 その罪によって浅野内匠頭は切腹。 これに怒った大石内蔵助ら赤穂藩の浪人47人が主君浅野内匠頭の「仇討」として、 吉良上野介を殺害し切腹となった。 四十七士は本来なら打首獄門となるはずですが、 主君のために「忠」を尽くしたという温情により「切腹」となったことで、 そのうちに「忠臣」「義士」として賞賛されるようになり、 一方で被害者である吉良は悪役にされてしまったのだ。 そして、 この赤穂事件の「解釈」が、 後の討幕運動につながる歴史の分岐点になっていたとしたらどうだろうか。

歴史教科書では理解できない「江戸時代」の真実を逆説史観で読み解いていく。

日本史がこんなにハラハラドキドキするものとは。 「ウソーッ!」と叫びながら一気に読んだ。

これぞ真説! 改めて歴史の面白さに気づかされた。 これからの日本人に必読の一冊です。

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