沖尚中いじめ報告書、連絡せず公表 被害者の父が学校対応を批判

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 沖縄尚学中学校で発生したいじめに関する第三者委員会の報告書を同校が記者会見で発表したことについて、被害を受けた男子生徒(16)の父親(56)が20日に会見し、発表期日を学校から事前に知らされていなかったことを明らかにした。父親は学校側の対応を批判し、いじめの実態と生徒のその後の様子を説明した。いじめで悩む子どもや保護者に「学校が安全、安心でないと感じたら行かなくてもいい」とメッセージを送った。

 父親によると、報告書を公表する場合は被害者側の所見も一緒に公開するよう学校側に要望していたが、学校側は4月22日、事前連絡なしに報告書のみをホームページ(HP)で公開した。父親は今月11日、県総務私学課を通じ、所見の公開と、20日までとなっているHP公開期間の延長などを学校に求めた。父親が公開を求めた所見には、強迫性障害といじめの因果関係が「不明」とされたことへの疑問や、被害者側の聞き取りが不十分な点などを列挙した。

 学校側は15日、同校のいじめ防止・対策委員会や保護者代表、顧問弁護士に確認して決めたとして、所見のHP掲載やHP掲載期間の変更に応じられないと回答したという。

 会見で父親は生徒が同じ行動を繰り返したり、学校へ行く車に乗り込む際に無意識に足が止まったりする様子など、いじめ被害の実情を説明した。元教員でもある父親は「いじめで困っている方は相談してほしい」と呼び掛けた。