【MLB】球団別プロスペクトTOP10:ボルティモア・オリオールズ

1位:アドリー・ラッチマン(C)
2019年ドラフト1巡目(全体1位)指名。中軸を任せることのできる打力と、全ての投手がコンビを組むことを夢見るような完全無欠なCという傑出した二面性を備える。Cプロスペクトとしては、2001年に全体1位指名を受け、首位打者を3度獲得したジョー・マウアー以来の逸材との評価。

1位のラッチマンは球界を代表するCへの成長を期待されている

2位:グレイソン・ロドリゲス(RHP)
2018年ドラフト1巡目(全体11位)指名。196センチの長身から投げ下ろされる最速98マイルのファストボールは威力抜群。スライダー、カーブの評価も高く、更にチェンジアップにも進歩を見せた。防御率2.68、K/9 12.4と試合の中でも好成績を残しており、高卒ながら高い完成度と、高いポテンシャルを併せ持っている。

3位:DLホール(LHP)
2017年ドラフト1巡目(全体21位)指名。常時90マイル半ば、最速98マイルを記録するファストボール、劇的に改善されたチェンジアップ、プラスのポテンシャルを見せるカーブと持ち球の評価は非常に高い。課題はBB/6.0を記録した制球面。将来的には2位のロドリゲスとともに強力な二枚看板を形成することを期待されている。

4位:オースティン・ヘイズ(OF)
2016年ドラフト3巡目(全体91位)指名。2017年にマイナーで打率.329、32本塁打とブレイクするも、度重なる怪我の影響もあってメジャー定着には未だ至っていない。攻守ともにダイナミックで大きなインパクトをもたらすことのできる選手へ成長する可能性を秘める一方で、三振が多く四球の少ない荒いアプローチなどに不安がある。

5位:ライアン・マウントキャッスル(1B)
2015年ドラフト1巡目(全体36位)指名。昨年打率.312、25本塁打を記録した打撃力が売りの選手で、中軸打者への成長が期待されている。553打席で130三振に対して25四球のみとアプローチは荒い。一方の守備の評価は芳しくなく、プロ入り時のポジションはSSではあるが、現在では1Bに移っている。

【MLB】球団別プロスペクトTOP10:索引

6位:グナー・ヘンダーソン(SS)
2019年ドラフト2巡目(全体42位)指名。高校ではバスケットボールの選手としても活躍したアスリート。優れたスイングスピードとバットコントロールから、平均以上の打者への成長が期待されている。一方の守備は、その強肩と運動能力から、SSか、体格が成長した場合でも3Bに残ることができると見られている。

7位:ユスニエル・ディアス(OF)
2017年夏にマニー・マチャドをドジャースに放出した際の見返りの目玉。移籍時点で既に2Aに到達していたが、怪我の影響もあって同じ階級にとどまり続けている。全てのツールが平均、または平均以上の評価を受ける選手で、健康時ならば試合の様々な場面での活躍が期待できるタイプ。

8位:マイケル・バウマン(RHP)
2017年ドラフト3巡目(全体98位)指名。常時93-96マイル、最速99マイルに達するファストボールとカッターのような変化を見せるスライダーに定評があり、カーブとスプリットチェンジも平均レベルになるポテンシャルがある。天井はローテーション半ばの先発投手だが、そこに到達するためには制球面と第3球種を磨く必要がある。

9位:ディーン・クレーマー(RHP)
2016年ドラフト14巡目(全体431位)指名。7位のディアスと一緒に移籍してきた。狙ったところに投げることができるカーブが決め球。90マイル前半のツーシーム、発展途上のチェンジアップ、平均程度のポテンシャルのスライダーの4球種を扱う。2018年にはマイナートップの178奪三振を記録した。

10位:ザック・ロウザー(LHP)
2017年2巡目(全体74位)指名。持ち球自体には傑出したものはなく、エクステンションや投球角度、投球術などを駆使して抑える技巧派。マイナーでは通算K/9 10.5と多くの三振を記録しているが、球威には欠けるため、ローテーション5番手程度のイニングイーターが将来像とされる。

© 株式会社SPOTV JAPAN