超革新的だった初代から現行モデルまで、スズキの代名詞「ワゴンR」を振り返る!【 I LOVE 軽カー 】

スズキ ワゴンR

1993年の初代モデルから常にその時代のニーズに目を向け、潮流のど真ん中にいるスズキ ワゴンR。あなたの印象に残る1台はどのモデルですか? 早速振り返っていきましょう!

初代ワゴンR、その存在はあまりにも革新的だった

スズキ 初代ワゴンR

今では、国内の新車販売の4割近くを占める軽自動車の中で定番ジャンルの1つであるハイトワゴン。このジャンルを30年近く前に確立したモデルこそ、1993年にスズキが発売開始した初代ワゴンRです。

それまで価格による車格というヒエラルキーが存在していた軽自動車にあって、初代ワゴンRの登場はあまりにも革新的でした。

1990年の道路運送車両法改正に伴い、新規格適合車種として開発された初代ワゴンRは排気量を660ccへ拡大。併せてボディサイズも拡大し、それまで簡易的な乗り物というイメージだった軽自動車を、圧倒的な居住性と室内空間、高い利便性を誇る軽自動車としたのです。

それまで軽自動車を見向きもしなかった乗用車ユーザーも、初代ワゴンRの革新性は一様に驚き、一気に売れ行きを伸ばしたのでした。

2代目は若干のボディ拡大も、キープコンセプト

スズキ ワゴンR(2代目)

1998年10月に登場した2代目モデル。大ヒットを記録した初代モデルと比較するとボディが拡大された他、ボディラインが若干ふくよかになりましたが、一目でワゴンRと分かるキープコンセプトな手堅いモデルチェンジです。

徹底した軽量化対策により、ボディ拡大に伴う車両重量の増加は20kg程に抑えらています。

3代目では軽初の直噴ターボやスティングレーが登場

スズキ ワゴンR(3代目)

3代目は、2003年9月に登場しました。前回と同様キープコンセプトのモデルチェンジながら、ボディラインは初代を彷彿とさせる直線基調のものとなりました。

エンジンは、先代から受け継いだVVT付K6A型のNAとターボ。スポーティグレードの「RR」には軽自動車初の直噴ターボを含む2種類のK6A型インタークーラー付ターボエンジンが用意されました。

スズキ ワゴンRスティングレー

その後、2007年2月には現在も続く人気派生モデル「ワゴンRスティングレー」が新たにラインナップに追加。横長のディスチャージヘッドランプとフロントグリルが一直線に並ぶフロントマスクを採用。リア側ではテールランプがクリアタイプに変更されるなど、ベースモデルとは大きく雰囲気の異なるエクステリアが特徴的でした。

4代目では6ライトウィンドウを廃止

スズキ ワゴンR(4代目)

「快適 スタイリッシュ ワゴンR」の開発コンセプトのもと、2008年9月に登場した4代目。

パッケージングの見直しが行われ、積極的にプレスラインを取り入れ、抑揚の効いたスタイリングへと進化しました。さらに、リアクォーターピラーの窓が廃止され、これまでの6ライトウィンドウから脱却が図られています。

インテリアでは質感アップが行われ、ワゴンR最大の特徴である室内の快適性や乗降性が向上しています。

5代目ではクラス最高の低燃費性能を実現

ワゴンR(5代目)

2012年9月に登場した5代目。一新されたプラットフォームを採用し、より優れた居住性を実現。デザイン面は、初代か続くキープコンセプトのモデルチェンジで、スタイリングは先代の雰囲気を色濃く残しています。

5代目最大の特徴は何といっても、大きく進化した先進の低燃費技術採用により、「ENE-CHARGE(エネチャージ)」や「新アイドリングストップシステム」、「ECO-COOL(エコクール)」が全グレードに装備されたこと。

これによりNAエンジン車(2WD)では、当時クラス最高となる28.8km/Lの低燃費性能を実現しました。

6代目では3種類の顔に分かれる

スズキ ワゴンR

2017年2月に登場した現行モデルとなる6代目は、先代からデザインを大幅に刷新。標準タイプではハイブリッドFZとFXで違うフロントマスクとなっています。さらに従来通りスティングレーも用意され計3種類の顔に分かれます。パワートレインは、モーターのみで走行できるマイルドハイブリッドを搭載。

他には、「デュアルセンサーブレーキサポート(DSBS)」や、周囲の状況に合わせて自動でハイビームとロービームを切り替えるハイビームアシスト機能のほか、「ヘッドアップディスプレイ」を軽自動車で初めて採用するなど、先進安全技術を多数備えています。

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