史跡料亭でテレワークいかが? 気分は幕末志士 長崎・花月

テレワークプランで使用される「山陽の間」=長崎市、花月

 長崎市丸山町の史跡料亭花月が、新型コロナウイルスの影響で在宅勤務をする人向けにテレワークプランを始めた。担当者は「幕末の志士や文人が過ごした静かな環境でお仕事をしていただき、花月を身近に感じてもらえたら」としている。
 1642年創業の花月は県指定史跡。花月によると客の7割が県外の観光客で、県内は家族の祝い事などでの利用が中心。県外客が多いことを踏まえ、緊急事態宣言拡大前の4月11日から休業していた。テレワークプランは「県内のお客さまに使ってもらいたい」と、5月21日の営業再開に合わせて始めた。
 プランは午前10時から午後6時まで税抜き5千円。庭園を見渡せる1階の「山陽の間」「花の間」、2階の「竹の間」を準備し、公衆無線LAN「Wi-Fi(ワイファイ)」がつながりやすくなるよう整備した。
 テレワークプランとは別に昼間の食事プランも新たにスタートし、弁当(税抜き3千円)と和菓子セット(同2千円)を用意した。坂本龍馬がつけたとされる刀傷のある「竜の間」で味わえる。テレワークの人も利用可。龍馬直筆の書簡などが展示されている集古館(資料館)や庭園も見学できる。問い合わせは花月(電095.822.0191)。

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