夏の甲子園中止、開会式の先導できない 地元高校、にじむ悔しさ

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夏の甲子園を前に行進の練習に励む生徒ら=2018年8月1日、西宮市高座町

 新型コロナウイルスの影響による第102回全国高校野球選手権大会の中止決定を受け、夏の甲子園球場(兵庫県西宮市)で約70年間、開会式のプラカード先導などを担ってきた同市立西宮高校(同市高座町)の関係者らが悔しさをにじませた。

 同高は1949年から、入場行進で女子生徒がプラカードや大会旗などを持ち、球児らを先導してきた。あこがれて入学する生徒も多く、祖母や母に続いて晴れ舞台を踏む例もある。

 97年から指導する青石尚子教諭(51)は「炎天下、みっちり練習した生徒の成長には目を見張る。みんなで頑張り、支え合う力がつく」と話す。それだけに、甲子園中止の報に「仕方ないが、大切な教育の場だけに残念」と語る。

 先導役を担うはずだった2年生の中からも「今年は自分たちの番と思っていたのに。応募すらできず悲しい」との声が漏れる。

 臨時休校中だが、22日は登校日。「高校時代にしっかり打ち込んで、人生にプラスになる経験をしよう」。青石教諭は、そう励ますつもりだ。(小林伸哉)