コロナ困窮世帯に貸し付け 未返済でも審査実施 熊本県社協

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 熊本県社会福祉協議会は21日、新型コロナウイルスによる生活困窮世帯に特例で最大20万円を無利子・無保証で貸し付ける「緊急小口資金」について、過去に同資金を借りて一度も返済がない世帯を「門前払い」していた運用を改めると発表した。個別に審査して貸し付けの可否を決める。

 厚生労働省から県を通じて弾力的に運用するよう求められた。

 緊急小口資金は、熊本地震後も特例で貸し付けた。ただ、1万1689件(計15億7620万円)の貸し付けのうち、3割の3484件(計4億7380万円)は今年3月末までに一度も返済されていない。こうした世帯の申請は従来、受け付けなかったが、資金の必要性や使途、過去に督促を無視し続けるなど「著しく不誠実な対応」がなかったかなどを総合的に審査する。

 不受理や不承認に一度なった人も再申請は可能。生活を建て直すため、最大月20万円を原則3カ月以内で貸し付ける「総合支援資金」も同様に扱う。(太路秀紀)